アラジン38と39の違いは?

好評のアラジン39型は現在欠品中でありますが、今日は38型をご案内いたします。



実際問題、「38と39の何か違うのか?」が一番気になるところではないでしょうか?
以前にも書きましたが、アラジンストーブの変遷はIR、15型にはじまり、現行のBF39型に至るまでいろいろあるわけです。個人的には、やはり15型のデザインは文句なく美しいと思いますし、芯が手に入りづらいという点をのぞいても使うことに楽しみを見出せる機種だと思います。また、39型は操作の簡便性と高い安全性は、誰に勧めても満足してもらえるでしょう。

では、そのほかの機種はどうなのか?と疑問を抱かれる方もいらっしゃると思います。改良されてモデルチェンジされていったわけですから、現行品よりも性能が劣るのは仕様がありません。そして主に改良を加えられたのは、耐震消火装置に関する部分です。




RIMG0015.jpg
アラジン38グリーンの前期型。

RIMG0023.jpg
アラジン38アイボリーの後期型。


38型の中でも前期と後期にはモデルチェンジがあります。



RIMG0017.jpg
筒の右側にあるのが、遮蔽蓋の耐震消火装置です。簡単にいますと、揺れたら芯に蓋をして火を消そうという装置です。38型にはもうひとつの安全装置、芯降下式の耐震消火装置も併用されています。しかし39型は芯降下式のみの採用です。なぜか?…遮蔽蓋はあまり役に立たないからでしょうね。芯が下りるだけで十分だということでしょう。

RIMG0008.jpg
これは、筒内部を上からのぞいた図。遮蔽蓋が下りたところです。これが動かすたびにパコパコと芯をたたくわけですから、芯の先が傷みやすくなります。





RIMG0013.jpg
ツマミと燃油計の間にある、銀色の塊は揺れを感知する装置です。ストーブを持ち上げたりして、これが大きく揺れると大きな音とともに芯が下ります。

RIMG0022.jpg
後期型になると、なぜかカバーがつきます。

RIMG0012.jpg
中身は同じ。






RIMG0009.jpg
そして耐震消火装置が働いてしまった時は、蓋を開けるレバーを上げて…芯を上まで繰り上げます。遮蔽蓋のない39型は、芯を繰り上げるだけで解除できます。






RIMG0010.jpg
そして、個人的に最大のネックになると思っているのが、つまみの劣化。こちらには、39型のつまみを転用しています。グリーンの前期型のほうは綺麗なのでオリジナルのままです。

RIMG0011.jpg
アイボリーの後期型のほうのオリジナルつまみは、右側の小さいほうです。

大事なところがピンぼけ写真で申し訳ないのですが、内側にプラスチックの劣化でヒビが入っています。左側の39型のほうは、なかに金属がはめ込んであるので劣化しにくくなっています。





そのほかにも細かな材質のモデルチェンジ等ありますが、使用するのに関係のある部分は以上の2か所が主です。39型よりもひと手間かかる38型ですが、39型が登場するまでの間が約3年と短く、逆を言えば、39型よりも38型を探すほうが難しい。この違いわかる?みたいなうんちく好きの人には面白い機種かもしれません。

価格は7000円と12000円。燃費等は39型とほぼ変わりませんので、特定の場所で据え置きにて使う(耐震消火装置を働かせない)コストパフォーマンス重視の方にはおすすめです。


関連記事