2010/09/11
ビールコップ、ほか入荷
今週は、仕入れ→片づけ→仕入れ→片づけでてんてこ舞いだったので入荷商品も写真が間に合わず、一部のみのご紹介です。古道具屋の仕事は、店にスカした顔で立ってる時間より遥かに汚れ仕事の時間のほうが多いです。たまに、こんな仕事がしたいんです!と希望にあふれた顔で相談に来る若い人がいらっしゃいますが、せっかく若いんだもの、もったいないから真っ当なほかの仕事に就いたほうがいいと思います。以下、今日までに入荷分の一部。

栓抜き、よりどりみどり。

大ぶりのものは、両端が栓抜きになっている卓上タイプですが、このような小ぶりなタイプの栓抜きは必ず小穴があいていて、そこに紐やらキーホルダーやらをつけられるようになっています。着物を着た仲居さんがいるような料理屋の場合、たいてい帯にこの栓抜きを挟んでいますね。栓抜きのほうを帯にはさんで、根付やキーホルダー側を外に垂らすと、一見ただの帯飾り。いざ、瓶ビールとなればすばやく引き抜き、目にもとまらぬ早業でシュポン!です。

ある一定の世代以上の人は、瓶の栓を抜くときに、栓を栓抜きでコンコンッと叩きますね。あれ、何なんでしょうか?

青緑のガラス鉢。深さもあり、各人のお刺身用小鉢にちょうど良いサイズです。

光が通ると陰影がすごくキレイ。

オリンパス、ペン。先日の分はすぐに売れてしまいましたが再度入荷。こんどはシャッターは下りるものの、ジャンク。フラッシュ付き。

古いビールコップ、いろいろ。

リボンジュース&サッポロビール。

キリンビールのラガー。口が水平じゃないけれど、酔っぱらってるせいじゃないよ。

ニッポンビール。
たまに、「うちにもお宅でうってるものと同じものがあったから?」といって、現行品の金色のキリンがプリントされたビールコップをもって来られる人がいますが、困ります。違うんです、といってもわかってもらえない。プリントの稚拙さ、大きさの不揃いなグラスのゆがみや気泡の具合に漂う時代のゆるさを感じ取れるかどうかは個人の感性にもよります。

昭和初期の古い金魚鉢も入荷してましたが、それは先に売れてしまったので、これは現行の中国製。

古いものと二つ並んでいても、興味のない人には全く違いがわからないかもしれません。「どうしてこのふたつはこんなに値段が違うんですか?」と聞いてくださる素直な方もいらっしゃいますが、新しいガラスならそれはそれで堂々と金魚鉢を作ればいいと思うのです。あえて古いガラスをまねて作っているところに妙な媚びが感じられ、嘘くささを漂わせてしまいます。

底面にはポンテ跡風なへこみ。どうか骨董市などで間違えて高く買ってしまう人がいませんように。ただ、デザインだけでこの形の金魚鉢が欲しい、というひとには現行品のほうがはるかに価格も安いのでおすすめです。
そのほか近日中に、2段積みの水屋箪笥入荷予定です。