「太陽」 のはなし

1968年前後の「太陽」、大量入荷してます。


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現在は別冊太陽が発刊されていますが、「太陽」 は1963年に“日本初の本格的グラフィック月刊誌”として創刊した雑誌です。かなり大胆な写真と内容で雑誌と呼ぶのが恐れ多いほどの内容の濃密さです。現在発行されているもろもろの雑誌の、ぺらっぺらの要約すると原稿用紙一枚くらいになってしまうのではないかと思われる内容のなさ、に辟易としている方々に是非とも読んで欲しい一品です。


寄稿する人々の名前を名前を並べてみると、武者小路実篤、澁澤龍彦、幸田文、金子光晴、新田次郎、池田満寿夫、永六輔、森茉莉、壇一雄・・・など、もうそれはそれは錚錚たるメンバーなわけです。


世界の旅のコーナーも様々な国のディープな側面を斬新に切り取った内容で、まったくもって今日の雑誌の旅行特集は屁のようだと感じざるをえませんね。そして特筆すべきはやはり写真の力強さ。

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ガンジスの特集より参考写真その一。

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その二。

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死体写真ではありません。念のため。







そして忘れてならないのが、この年代の広告のおもしろさです。

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毎号毎号、裏表紙には新車が登場。

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たくましい。経済成長の勢いを体感できます。






どうでしょう、読んでみたくなりませんか?一度お手にとってご覧くださいませ。暮しの手帖もいいけど太陽もおすすめ、よ。


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