おもしろがりはどこへいってしまったのか?

大名の古道具屋の悪徳家店主がポロリとこぼしていました。



「一体、おもしろがりはどこへ行ってしまったのだろう・・・」 と



十数年前の大名は今のようにたくさんの人が歩いてはいませんでしたが大変におしゃれな男女が行き交う素敵な街でした。当時は悪徳家で売れていた商品も大変におもしろいというか、ちょっと変わったもの。一体こんなもの何に使うのかというようなものが売れていたそうです。



バブル以後、嗜好品や本の売り上げががっくり落ちたそうです。大人の余裕やたしなみ、教養といった心の財産よりも目に見える財産のほうが優先されているということでしょう。


そんな現代の風潮に一石を投じる本。

どこかにいってしまったものたちどこかにいってしまったものたち
(1997/06)
クラフト・エヴィング商會

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発想、コンセプトが抜群のおもしろさです。古道具好きは是非ご一読を。
この、クラフトエヴィング商会の本。もう一冊ご紹介。

猫―クラフト・エヴィング商会プレゼンツ猫―クラフト・エヴィング商会プレゼンツ
(2004/07)
有馬 頼義、猪熊 弦一郎 他

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猫。に関する短い話が沢山入っていますが、猫好きならずとも、心臓をわしづかみです。
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