アラジンストーブ修理の実例16型

IMG_20210815_072145.jpeg石油ストーブの修理や整備には統一された規格がないので、業者によって作業内容は異なります。よって以前に修理で承りましたアラジンストーブのシリーズ16を例に取り、弊店でのストーブ整備についてご説明したいと思います。
IMG_20210815_072151.jpeg通称赤ノブと呼ばれる、このアラジンストーブ。56年ほど前のストーブですが、灯油を中に入れたままかなり長い間倉庫に保管してあったようです。


IMG_20210815_072218.jpegIMG_20210815_072216.jpegIMG_20210815_072159.jpegIMG_20210815_072201.jpeg芯は固着して上がらず、筒の中は煤で真っ黒。油量計も真っ黒で何も見えません。給油口もパッキンが劣化して灯油が漏れています。


IMG_20210815_074527.jpegIMG_20210815_080712_3.jpegまずは専用の工具で芯の固着を剥がしていきます。筒を傷めないようにゆっくりと。下の写真は、剥がした後の筒と、古い灯油を吸った茶色の芯。目玉シールのようになった油量計のレンズと汚れたマイカ2枚。


IMG_20210815_082710.jpegそしてタンク洗浄。古い灯油はもはや醤油のような茶色です。ここまで酷いと複数回洗浄します。タンク内部もブラシで隅々まで洗ってきれいに乾かします。



IMG_20210815_101720_1.jpeg給油口のパッキンもボロボロになっているので、新しいものに交換します。



IMG_20210815_080034.jpegIMG_20210815_082639.jpegネジ一本まで全部、全ての部品を分解して洗浄します。



IMG_20210815_112446.jpeg磨けるものは全て研磨。



IMG_20210815_072216.jpegIMG_20210815_122715.jpeg芯周りのビフォー、アフター。ピカピカになります。



IMG_20210815_072159.jpegIMG_20210815_133050 (1)油量計のレンズは耐久性のあるガラスに交換しました。ビフォー、アフター。


IMG_20210815_133036.jpegIMG_20210815_133045.jpeg再度組み立て直し、新しい芯を装着して終了。正常燃焼です。

以上の整備の料金で合計が21950円(税込)となります。基本の分解整備、芯の固着剥がし、タンク洗浄、芯交換、マイカ交換2枚、給油口のパッキン交換、油量計のレンズ交換、を含みます。

古道具のささやでは、日本全国から石油ストーブの修理および整備を承っております。詳細はこちらをご覧ください→https://antiquesasaya.com




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