アラジンストーブ各種入荷

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ふたたび台風一過で涼しい朝となりました。今期、店頭に入荷しているアラジンストーブは4種。まずはシリーズ16の前期モデルスタンダード P160051(16型)からご紹介します。
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1967年から69年にかけて作られたモデルです。タンク容量3.6リットル。開閉クリップが上向きについているのと、ギャラリに丸い穴が空いているデザインは15型を引き継いでいます。また燃油計の表示も15型タイプをプリント。耐震消火装置が義務付けられる以前の製品ですので見た目にもスッキリしていますし、実際使い易いです。

16型にもアイボリーとグリーンの2色がありますが、グリーンの方は塗装が剥がれにくく、ネジ類もインチネジで折れることが少ないです。経年したアラジンストーブを楽しむには最適のモデルだと思います。当時の日本の販売代理店はYANASEでした。当時の富裕層向け石油ストーブ、といったところです。


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シリーズ37 PKDデラックスの前期モデル。1973年のストーブで、置き台(置皿)が丸型の最後のモデルです。耐震消火装置さえなければ16型に似てシンプルなデザインです。タンク容量3.6リットル。
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販売元は日本アラジン株式会社ですが、燃焼部はまだイギリス製なのでシールにもMADE IN ENGLAND表記があります。
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耐震消火装置は、振動を感知するとパイプを通して空気で火を吹き消す仕組み。理科の実験みたいでおもしろい。本体はイギリスから輸入して、日本製の耐震消火装置を取り付けた形です。
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このタイプは燃料計のセルロイド部分が変形・変色しているものが多いので、整備時にガラスに交換しています。


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シリーズ38スタンダード後期モデル(J380003)。1977年のストーブです。タンク容量は少し増えて4.1リットル。この38型から部品が全て国産品となります。販売元はディック家庭機器株式会社。
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耐震消火装置が進化して、芯の降下と蓋の2種併用になります。ステンレスタンクで錆に強いのと、燃油計の表示が分かりやすいのが利点です。また他のモデルに比べて、火を大きくしても安定して燃焼してくれます。ただ38型はネジと塗装の状態が劣化しているものが多く、きれいな状態で残っている個体が少ないです。


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シリーズ39(J390001Ⅲ)。タンク容量は4.1リットル。見た目は現行モデルとほぼ変わりません。
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ガードがついていませんが、ガードのあるなしで安全性は変わらないと思うのが正直なところ。この個体の販売元はディック家庭機器株式会社ですが、現在の販売元センゴクに変わってからのものより塗装が厚め。同じアイボリーカラーでもクリーム色味が強いです。あとはエンブレム部分がエンボスなので、磨くと下地の真鍮ベースが少し見えてとても格好良いのです。現行品はアラジンマークも少し変更されてシール1枚でペターっとした感じ。いろいろとコスト削減しているのがわかります。


以上4種のアラジンストーブはすべて分解清掃済み、芯は新品に交換済みです。それぞれに個性がありますのでお好みのタイプをお選びください。






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