アラジンストーブのトラブル

screw-ged6cd284a_640.jpeg
アラジンストーブの修理で一番多いのが、芯が上がらないというものです。タンクに灯油を入れたまま数年放置しておくと大抵そうなります。ただし、去年買ったばっかりなのに…というかたも少なからずいらっしゃいます。
IMG_20211112_083648.jpeg
こちらは去年持ち込まれたストーブ。1年前に新品で購入されたもので外観はとてもきれいです。昨シーズンに使い終わってから灯油を抜いてしまっておいたのに、今年使おうと思ったら芯が上がらないということでした。


IMG_20211112_083713.jpeg
外観はきれいですが、芯まわりは見事にタールが固着しています。原因はお掃除不足です。ワンシーズンでここまでになることはあまりないのですが、このストーブは美容室で使われていました。一般家庭よりもほこりが出やすい環境なのが原因です。


IMG_20211112_083751.jpg
矢印部分にびっしりとほこりが溜まっているのがわかると思います。これを掃除せずに毎日燃焼を繰り返していると…


IMG_20211112_083719.jpegIMG_20211112_084529.jpeg
煤が出ます。覗き窓が真っ白に見えますが、これも付着したススです。煤が出ている状態で使用を繰り返すと芯の先にタールが付着してきます。この時点でお掃除してあげれば良いのですが、このストーブは一度も掃除しないままシーズンオフを迎えたので、付着したタールがそのまま固着し、芯が上がらなくなっていました。

今回は美容室でほこりが多いという条件下でのことですが、長毛種の犬猫を多頭飼いしているご家庭などは同じ状況に陥りやすいです。弊店ではアラジンストーブの場合はできれば週に一回(最低でも月に1回)のご自分でのお手入れをおすすめしています。こまめなお手入れなしにアラジンの美しいブルーファイヤーは保てないのです。

めんどくさがりでこまめな掃除などできないという方には正直なところアラジンストーブは向いていません。そうした方には、メンテナンスの簡単なコロナなどの日本製ストーブや米国製のパーフェクションをおすすめします。正しく使えば理想的な暖房器具である石油ストーブです。どうかご安全に。
関連記事