アラジンのエンブレムがしっかりと入っています。
整備前の状況。前面の柵が歪んでいるのは右側の留め具が紛失していて、ちゃんと嵌らなくなっているためです。黒いトップカバーを外すと五徳が2ヶ所現れるので、やかんや鍋などを乗せられるようになっています。通常のアラジンストーブに比べるとだいぶ弱いので煮込み料理などには最適です。
1950年から60年代の製品でしょうか。通常のアラジンストーブと同じくヤナセが代理店として販売していたようです。古いうえにずいぶん長いこと使われていなかったのでかなり汚れています。
2インチの芯ですが、径が細いのでその分火力も弱くなります。ストーブというよりオイルヒーターに近いぼんやりとした温まり方です。機密性の高いマンションでも使いやすいと思います。
全部分解した状態。全てのパーツを洗浄して磨いて行きます。
これが仕上がり後。アラジンらしいブルーファイヤーです。
柵の金具が壊れていたのは、銅の引き手金具を使って自作しました。上の写真がオリジナルで下のが自作品。さほど違和感なく仕上がっていると思います。見た目も特異ですが、背面に芯クリーナーを取り付けできるカバーがついていたり、五徳がついていたりと思いのほか実用的なストーブでした。まだまだ世代をこえて長く使っていただきたいストーブです。
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