しまっておいたアラジンストーブを出してきて使おうとしたものの、つまみを回しても芯が動かないというご相談が毎年たくさんあります。この場合、芯上下ハンドル(つまみ・ノブ)が回るかどうかで対応が異なります。全く動かない場合は、芯の固着が原因です。これはタール状の汚れが固まって芯と筒がくっついてしまった状態です。
*芯上下ハンドルは回るけど芯が上がらない場合は、こちらをご覧ください。
こうなるともう一般の方の手には負えません。ここで無理につまみを回して空回りしてしまうと、さらに内部のネジ交換が必要になります。
芯の固着は物理的に剥がすしかないので、弊店では特殊な薬剤で緩ませてから専用の器具で剥がしていきます。かなり時間がかかりますし、筒が変形しないよう慎重な作業を要します。
左が新品の芯、右が古い灯油を吸い込んで固着していた芯。
芯が固着する原因は、タンク内に古い灯油が入っているせいです。新しい灯油は無色透明です。古くなると写真のように黄色味を帯びてきます。もっと古くなると醤油のような茶色になります。シーズンオフには必ずタンク内の灯油をきれいに抜いてください。
アラジンストーブの芯が固着してしまった場合は、ご自分でなんとかしようとせずにお近くの石油機器技術管理士へご相談ください。弊店では、この
芯の固着剥がしを基本の整備料金にプラス4000円にて承っております。修理のご依頼は
こちらをご覧ください。
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