石油ストーブの修理と整備、バーラー編。

あっという間に11月も終わりです。今日のストーブは、英国製のバーラー207です。10年ほど前に某アンティークショップでご購入後、点火すると匂いがかなりきつい為そのまま10年放置。灯油は入ったまま…という状態のストーブです。


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クリーム色の外観が珍しいですね。10年放置というだけあってなかなかに…

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かなりのホコリとススとサビ。

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しかしもっと怖いのはタンクの中。タンク洗浄時に出てきた灯油は黄色を通り越して緑色。

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さらにタンクの底に溜まったヘドロのような物体。通常は1回で済むタンク洗浄も今回は特殊な薬剤を使って繰り返すこと3回。

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芯も固着しており、真っ黒に変色していました。全ての部品を外して洗浄、芯も交換します。






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そしてこちらが分解整備出来上がり。綺麗なブルーファイヤーになりました。正しい状態で使えば石油ストーブの匂いは微々たるものですが、お客様曰く、買った時から燃焼時は炎がオレンジでかなりの異臭がしたということですので、おそらく購入時には古い灯油が入っていて芯も古いままだったと思われます。


今回は基本の分解整備、タンク洗浄3回、外炎板の周りのホコリとサビを綺麗に落として芯を新しいものに交換。合計で10600円となります。ご参考くださいませ。






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