2017/11/03
アラジンストーブの修理と整備、39型編。
朝晩が冷えるようになり、全国から続々と石油ストーブの修理のご依頼をいただいております。今現在、一番たくさん出回っているであろうアラジンストーブの39型の整備です。
古いものではないので外観の状態は良いのですが、タンクに灯油が入ったまま3年ほど放置してあったそうで、芯が固着してしまい、レバーが回らない状態です。たとえ新品のストーブを購入してもタンク内に灯油を入れたまま1年以上置いておくと、芯を交換しなければなりません。また今回のように芯が固着してしまうと、一般の方では芯交換すらできないと思います。




若干のスス、芯周りの汚れ、ホコリ、マイカの傷みがあります。


タンク内を洗浄します。右側の写真を見ていただくとわかりますが、本来灯油は無色透明です。3年でこれくらい黄色い灯油に変質します。

左が新しい芯、右が古い芯。残量がたくさんあったとしても、一度古い灯油を吸い込んでしまった芯は使えません。ですので一番避けていただきたいのは、タンクに古い灯油が入っているにもかかわらず、ご自分で芯だけ新しいものに交換することです。せっかくの芯が無駄になりますので、タンクを洗浄してから芯交換をしてください。


全ての部品を洗浄、筒まわりはさらにヤスリで磨きます。

再度組み立てて完成。外観がほぼ無傷なのでほぼ新品同様に。基本の整備料金+タンク洗浄+芯交換+マイカ交換で合計13300円となります。ご参考くださいませ。