変わり塗ほか…

第2回「漆器まつり」もいよいよ明日12月18日(日)までとなります。春慶塗菓子皿など一部商品を追加して開催中です。本日は、変わり塗の技法を使った商品をご紹介します。すでに売約となった商品もございますのでご了承くださいませ。



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宮内庁御用達の坂久(さかきゅ)錦生堂の輪島塗角盆。

下地が丁寧で堅牢さが際立つ輪島塗ですが、加飾(蒔絵や沈金などの装飾)も素晴らしいものです。とくに「最良の品質、最良の意匠」をモットーとする坂久錦生堂の商品は120もの工程を経るものもあります。この角盆も、表面はまるで水を張ったように透き通った艶と、のびやかな金の竹笹模様もかすれたような風情で控えめな美しさをもっています。1万2千円也。







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蘭が錆絵(さびえ)で描かれた色紙箱。

蘭というと開店祝いなどに贈る胡蝶蘭などを思い浮かべる人も多いでしょうが、日本の和蘭の清楚な美しさは漆器とよく合います。錆絵とは、錆漆(砥の粉と漆を練り合わせたもの)をデコレーションケーキのクリームのように絞りだして高く盛り上がった様に塗る技法です。この蘭の絵は顔料をくわえた緑や朱、白など多彩な色使いで描かれています。また、金も蒔かれ花びらの部分は象嵌(ぞうがん)で貝があしらわれています。凝ったつくりのものです。もちろん箱の中も美品で共箱付、3500円也。






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黒と赤の対比が美しい蒟醤(きんま)の茶箱セット。棗、茶筅筒は、共に蒟醤。茶巾筒と振りだしと茶碗は九谷焼です。

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蒟醤というのはもともとタイやミャンマーなどから伝わった技法ですが、沈金と同じように上塗り面に文様を彫り、その凹部に色漆を充填し磨き上げたものです。日本では香川漆器が得意とします。共箱付のセットで1万2千円也。






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島根県松江市、出雲市で生産される八雲塗の変わり丸盆。

カブや大根などの野菜柄の丸盆5枚セットです。もちろん5枚とも柄違い。少し大き目の銘々皿として使うと喜ばれそうです。八雲塗は、文様を彩漆で描いた上に透き漆をぬりますので濃い飴色の下に文様が透けて見える変わり塗です。共箱付5枚セットで3500円也。






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そのほか、蝶に牡丹に鶴の古典的に雅な金蒔絵の4段重箱、1万2千円等の定番商品もございます。明日までの期間中、みなさまのご来店をお待ちしております。
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