2011/11/12
「暮しの手帖」
明日から九州場所が始まるとは思えない暖かさの週末ですね。昔は町にお相撲さんがちらほらすると、朝晩が本当に冷え込んでもうすぐ冬が来るなぁ…と実感したものです。
「暮しの手帖」今昔、100冊以上入荷してます。価格はどれでも1冊200円。じっくり選びたい方はお早めにどうぞ。以下、暮しの手帖をご存じない方のためにも一部内容紹介を…




右手半分にあるのは昭和20年代後半から30年代のものです。まだまだ戦後の物資不足ゆえ紙も茶色く質も悪いです。昭和31年の巻頭特集は「米の配給」について。昭和39年になると、「プリンの素の食べ比べ」などが行われだいぶ生活に余裕が感じられます。


「暮しの手帖」といえば、商品テスト。1960年と62年には石油ストーブの各種比較が掲載されています。ストーブ好き必携の号です。1963年には各社の扇風機の商品テストもあります。


左半分は1970~90年代までのもの。80年代半ばにかけての美少女の表紙は影絵で有名な藤城清治さんによるものです。以後の表紙は一転して印象派の絵画のようなやさしいタッチのクレール・アステックスさんのものに変わります。



1977年生まれらしい石油ファンヒーターの商品テストも続々と行われています。最初は各社揃って木目調なのがすごいですね。価格もおおよそ68000円前後と驚く値段です。その5年後にはほぼ現在と似たような無味乾燥なデザインとなっています。このころでさえ、気密性の高くなる住宅での換気の問題が浮上しています。


1984年には「なぜアメリカ人はあんなに運動するのか?」走るのは良いけど上半身裸です。また、「アメリカのサンドイッチ」肉はさみ過ぎです。このころから90年代頭までは、巻頭特集で毎回ヨーロッパやアメリカなど外国の特集が組まれています。バブル…

90年代には続々と最新家電が。MDプレーヤーはこのころ48000円。ファジィ洗濯機のファジィとは何なのか?など、新しいものについて行くのに躍起です。そんななかでも生活に密着した「暮しの手帖」ならではの特集も「石油つぎポンプ商品テスト」、「天ぷら油は何回使えるのか?」、「もしも五十肩になったら…」、「冷蔵庫の脱臭剤商品テスト」など興味津々です。
「暮しの手帖」を読み返せば日本が丸ごとわかります。昔を懐かしむも良し、生まれ年の号を探すも良し、時間をかけて立ち読みしながらお選びください。