2011/07/08
上質なインテリア
本日入荷分の商品2点のご紹介です。
銅枠唐草文電傘。電傘(ガラスシェード)ですが、こういうの初めて見ました。昭和初期ごろのものです。

透明ですのでわかりづらいですが、8面全部にガラスが入っています。

6角形の金属製枠は銅でできています。優雅な蔦唐草のような文様です。

底面もガラス。

上面は、天上への光の映り込みが無いようにスリガラスを嵌めています。

コード、金属製のカバーはオリジナルです。全体にかなり大ぶりで全面にガラスが入るため相当な重量になります。そこで金属カバーの上部に古材で円形の補強をしています。見た目にもオリジナルの雰囲気を壊さずに強度の面でも安心してお使いいただけると思います。
サイズは6角形の一辺が約18センチ、高さ(本体のみ)が約20センチ、直径の一番大きな部分で約35センチ。かなり大ぶりな電気シェードです。初めて見る人は思わず声を失ってしまうほどの迫力です。古い大きな洋館の玄関などについているような雰囲気ですが、洗練されたデザインのためマンションなどに飾っても魅力的だと思います。

コンパクトなのにさらにこっそり2段積みの水屋(食器棚)。

一見ストレートタイプの作りですが、ここを境に上下段に分かれます。

上段は棚板2枚の2段。

下段は棚板4枚の5段。下部は引き出し付です。

ガラスは上下段ともにノーマルな透明ガラス。開閉の良さが上質な作りの証。

全体にナラ材を多く使った作りです。
横幅91センチ奥行き34センチ高さ158.5センチ。大き過ぎず小さ過ぎずの、日本人サイズの家具です。新居へお引っ越しの新婚さんなど大手の家具店をいろいろ見て回ったという人たちが当店に来てまず驚くのが、絶妙なサイズ感なんですね。昔の家具は日本人が日本人のために作っていますから、痒いところに手が届くサイズです。
そして同じ古いものでも上質なものには圧倒的な存在感があります。古いものなら何でも味わいがあって良い、というものでもありません。よくあることですが、一度商品を見に来てから数日後に買いに来たらすでに売れていた、というようなとき、「また同じようなものが入荷しますか?」と聞かれることがあります。当たり前ですが古道具は現行品ではないため特定の量産品を除いて同じものはほとんどありませんし、いつ入荷するかなどもわかりません。後日買ってくださった方が、「あれを買ってよかった。とても部屋になじんでいます。」と満足げに言われた時は当方もとてもうれしいですし、上質な古道具には不思議な力があって買ってくれる人を自ら選んでいるように思うことが多々あります。