商品詳細

5月1日(日)まで開催中の第3回「和食器まつり」、では商品紹介のつづきを…なお完売している商品もございますのでご了承くださいませ。







伊万里といえば、こういうにぎやかな色柄の器を思い浮かべる人も多いでしょう。
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古伊万里様式の「なます鉢(なます皿)」と4寸皿。

「古伊万里」というのは江戸時代に肥前で焼かれた磁器のことをいいますが、「古伊万里」と「古伊万里様式」は異なります。柿右衛門様式もそうですが、○○様式というのは、その名の通りある一定の決まりに則った色、形のものを指します。

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いかにも骨董市で売ってそうなにぎにぎしい絵柄の器ですが、明治期の庶民普及版でごく気楽に使えるお皿です。また「なます鉢」の「なます」は、鱠です。大根とにんじんを細く切ったものなどをあえた酢の物のことを言いますが、それを盛ったお皿ということです。最近ではに向付(むこうづけ)用の椀として扱われます。深さがあるので何を盛っても格好がつく便利なお皿です。




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蓋付の小鉢。
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蓋の内側まで文様が描かれています。
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高台(こうだい)に櫛歯(くしば)と呼ばれる線が描かれているものは櫛高台と呼ばれ「鍋島(なべしま)」の特徴とされます。鍋島とは、旧鍋島藩が将軍家や大名家への献上品として厳格な統制の下で制作した特殊な作品群のことです。しかし明治になると古伊万里様式の金襴手と混交するなどしてこのように混沌とした様相を呈します。ミニノンカップ麺を食べるのに最適な器です。
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現在でも鍋島の系統をひく窯元がありまして、このような作品を作っています。
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同じく鍋島系統の5寸皿。ともにデッドストックです。





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九谷焼の4寸皿。
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こうなるとお皿としての役割は無いように思いますが、観賞用としては美しいです。

九谷焼は石川県の焼き物ですが、これとは別に「古九谷」と呼ばれるものがあります。これはかつては石川県の色絵磁器だと言われていましたが、最近の調査では古九谷は伊万里焼であるとの説が有力になっています。





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凝った作りの青磁平鉢。
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赤が綺麗なひょうたん。
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菊は立体的に表現されています。






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染付に赤を中心とした色絵が加わると途端に表情豊かになります。
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カワイイ獅子。




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蝶も舞う菊皿。1枚600円也。





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和風でもない洋風でもない中途半端なところが面白い小皿。
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輸出用。






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珍しいアスパラガス文様の汁注ぎ。





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これは伊万里でなく愛媛県砥部町の砥部焼(とべやき)。手描きののびやかな唐草文様は砥部焼の伝統文様です。





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鶴に松の陶製4段重。無傷で1000円也。





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縁起の良い稲穂柄の蓋付お湯呑。
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「日陶」はノリタケの和食器用称号。昭和ひとケタ。




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おなじみの白山陶器のねじり梅シリーズ各種。100円~デッドストック多数。
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白山陶器は長崎県の波佐見焼の老舗の窯元ですが、早い時期からこうしたモダンデザインの和食器を作っていますね。最近では深川製磁などが似たようなシリーズをつくったりして片腹痛い思いがします。




以上かいつまんでご紹介しましたが、次は深川青磁と香蘭社。
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