2011/02/19
雛人形3種、入荷
最近は日本国中で旧家の雛人形をこぞって見にゆく、という行為が行われていますね。以前はお金持ちの家の子も貧乏な家の子も、その家庭の経済レベルに合わせた雛人形が自宅にあったものです。我家にも祖母が買ってくれたチープなケースに入ったオルゴール付雛人形がありました。よそ様の立派なひな飾りを見に行くのも楽しいとは思いますが、手作りでも大量生産の普及品であろうとも自分のためだけに用意された雛人形を自分の家に飾る、という行為のほうが子ども心に残る思い出になると思います。昨今の畳の部屋がないマンションなどの住宅事情では旧来のいかにも日本的な雛人形はインテリアとかみ合わずに飾りづらいとの意見も伺います。以下、ちょっと個性的な雛人形3種、入荷。

上方風の雅なお雛様。モノトーンの彩色というのが珍しく素敵です。しかも実は土鈴です。コロコロと軽やかな音がします。大人向け雛人形です。

女雛。

男雛。

随分とくだけた雰囲気の漆塗りの雛人形。

山口県の郷土玩具のひとつとしてご存じの方も多いかと思います。現在は大内塗の大内人形として伝統的工芸品に指定されています。

木彫りの雛人形こけし。白地に黒のドットの袴、という随分モダンないでたちですが…

マッチ棒と比してこの大きさ。男雛は針より細い刀を腰に差していますので驚きます。店頭でじっくりご覧あれ。