2013/11/23
弊店のFacebookを定期的にご覧くださっているかたはご存知だと思いますが、一般の方は積極的に欲しくないであろうもの、を不定期に抽選でプレゼントしております。そのなかでも「おぼろタオル」につきましては、たくさんのお問い合わせを頂戴しました。
全国各地、温泉地で無料もしくは格安にて用意されている薄手のタオル。各地の観光名所や宿の名前がそれぞれの個性でデザインされた「お土産タオル」ともいえる浴用タオルですが、かつては100%国内産のタオルでした。いつのまにやらタオルと言えば、厚手のふかふか柔らかなタオルが主流となってしまいましたが、もともと日本に於ける浴用タオルはウエットユースが中心です。
タオルが渇いた状態で頭に巻いて髪が濡れないように保護する
および頭頂部に乗せて湯につかる
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程よく暖まったらタオルで体を洗う、髪を洗う
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そのタオルをよく洗いよく絞って再び頭に被るおよび乗せて湯につかる
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あがる前にふたたびタオルを洗ってよく絞り体を拭き上げる
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風通しの良いところにタオルを引っ掛ける
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小一時間でタオルが乾く
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再び入浴…
これがお風呂大好き日本人の一般的な温泉地でのタオルの使い方ですよ。薄くて軽くて石けんの泡立ちもよく、肌触りもよく、軽い力でよく絞ることができ、乾きが早い…そんな無理なと思うような機能をすべて備えたのが、国産の浴用タオルなのです。日本のタオルを愛するあまり、前置きが長くなってしまいましたが、この素晴らしい国産浴用タオルのよさを皆さんに知ってほしい!ということで『お土産タオルまつり』です。以下、一部抜粋でご紹介します。

日光の鬼怒川温泉のお土産タオル。かつては「東京の奥座敷」ですよ。当時の小唄ブームと相まってか、〽で始まるオリジナル小唄が付いているものも多数あります。

日本人にとって観光といえば、お伊勢参り。お土産タオルのバージョンも他にない多さです。伊勢エビがドーンと付いているなんて、ほかのタオルと同じ値段では違和感があるほどの豪華さです。

あまちゃんのお土産タオル。

東北の方へ行くと、こけしがモチーフになったお土産タオルが急増します。カラフルで可愛らしいのですが、眼球の書き込みがないので、つげ漫画のようなそこはかとない恐ろしさがあります。


温泉地には、芸者がつきもの。ということでキレイドコロのプリントされたお土産タオルも多々あります。下段のタオルは舞妓ちゃんと富士山でどこのお土産タオルかと思いきや、北海道の洞爺湖温泉。

個性際立つ各地のお土産タオル。

乗鞍岳は、海抜一万尺!尺貫法で言われると、何メートルなのか一瞬考え込んでしまいますね。また、南紀白浜はトーテムポールとフェニックス。ソテツとの違いがよくわかりませんね。
モチーフだけでも十分に楽しめるお土産タオルですが、よくよく端の方まで観察すると、各社メーカー名やロゴマークなど凝ったデザインがちりばめられています。


冒頭のおぼろタオルを作っている三重県の
おぼろタオル株式会社は100年以上の歴史をもつ老舗ですが、現在も安価で良質なタオルを提供しつづけています。そのほか大阪の三羽鶴株式会社など、今治タオル以外にも全国で素晴らしいタオルを作っている会社があります。一見同じように見える安価な中国製タオルとは、似て非なるものです。モロトやクラウンなど無くなってしまったメーカーのタオルもありますので、是非この素晴らしきお土産タオルをもって銭湯へ行って欲しいと思います。11月26日は、いい風呂の日ですしね…価格はどれでも1枚300円也。お好きな絵柄はお早めにどうぞ…