和食器追加

いよいよ世間は大型連休へ突入ですね。最近はどうもゴールデンウィークとは呼ばないんですね。有田陶器市も始まりました。行ったこと無いけどね…。人ごみが苦手な人は当店へどうぞ。5月1日(日)までひっそりと第3回「和食器まつり」開催中です。


以下、本日追加分の商品のご案内を…

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製磁の唐獅子牡丹5寸皿。
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柄が立体的で美しいです。




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鶉粟(うずらあわ)の3寸角皿。
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鳥のウズラと穀物のアワはワンセットで描かれる意匠としては定番のものです。古い帯にウズラの刺繍があるものなどを見かけることがあります。
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名前からしてご立派な上に、特製とくれば絵柄の緻密さへ気合いの入り方が違います。





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鶴に壽の縁起の良い5寸皿。
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鶴の羽など本当に細かいところまでしっかりと描いてあります。




RIMG0121_4寸皿。<br><a href=RIMG0122_20110429114214.jpg
幕末ごろ。





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柿右衛門様式の流れを汲んだ現代ものの6寸皿。
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手軽に描きました的な印象は否めないですけれど、縁が立ってるので汁気のある料理を盛るのにも重宝します。




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上品なごく淡い青磁色のそば猪口サイズの小鉢。




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深川製磁の刺身皿。同じ柄ですが、上下で少し違う柄付けになっています。
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見事。
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ウサギちゃんもいます。





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源右衛門の梅型4寸皿。
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300円也。





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うっすらと向こうの透けて見える上質な薄手の染付小鉢。
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気高く古典的な柄は、着物で言うなら藍色の青海波江戸小紋。




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上品な染付の4.5寸皿。





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蓮の柄の2.5寸皿。明治の終わりころ。






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柿右衛門様式の小鉢。
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大きく湾曲した面に描く技術は素晴らしいです。



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香蘭社の小鉢。
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外側にはこぼれ松葉。





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印判の千鳥深鉢。6.5寸。
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容量たっぷりです。




番外編で土もの。
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清水焼の菓子器。約6寸。
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満開な感じ。

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鮎皿と呼ばれる角皿です。大きいほうが20×10センチ。小さなほうは10×6センチ。




さらに番外。
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青磁のゆたんぽ。現役です。

香蘭社もろもろ…

今日は香蘭社製品のご案内を…



まず「香蘭社(こうらんしゃ)」について。昨日の「深川製磁」とも関連が深いのですが、この深川家は江戸初期の慶安年間に窯元としてある由緒あるお家柄です。その8代目となる深川栄左ヱ門によって明治12年に設立されたのが香蘭社です。そしてその栄左ヱ門の次男である深川忠次によって設立されたのが「深川製磁」です。ちなみに宮内庁御用達には明治29年に指定されています。作風は、香蘭社のほうが伝統的な色絵磁器が多いのに対し、深川製磁はそれを生かした現代的な感覚の作品となっています。

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初期のころの裏印は、社名の蘭を模した花のマークのみのものが多く見られます。
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くずした書体で読みづらいかもしれませんが、香蘭社。
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現在では横書きで分かりやすくなったものが主流です。
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作品に応じて文字の色も異なります。







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これはちょっと異色の作品ですが、カップ&ソーサー。
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確かな技術と鍋島を思わせる大胆な色柄。カップ自体も大変薄く上質なものです。






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これも迫力ある蒸し茶碗。
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鮮やかな赤い龍と青い花唐草で威風堂々です。1客1000円→600円に値下げ。
これら2点は明治~大正の古手の作品です。





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おなじみの蘭の柄のお茶碗。50円~。

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四角の大皿。

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深川製磁と同じく金銀彩の瑠璃釉シリーズも有名です。銀絵付けのものも多くありますが、これらは漂白剤を使わないほうが良いです。銀製品と同じく経年で酸化して黒ずんできますので、たまに歯磨き粉などで磨いてあげるとぴかぴかになります。

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蓋付お湯呑50円~。

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松竹梅お湯呑。

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日本酒は薄手の磁器に限るという酒飲みも多いことでしょう。口当たりの良さは香蘭社ならではです。

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猪口100円。

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唐子猪口。

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菊を現代的に意匠化したシリーズ。

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柿右衛門様式の上品な角深鉢。

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縁起もののブドウ柄角皿。

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お揃いの徳利と猪口。






などなど5月1日(日)まで第3回「和食器まつり」好評開催中でございます。ちなみに明日、追加商品が入荷します。

深川製磁いろいろ・・・

お客様のご愛顧に感謝いたしまして、一部商品の値下げをしつつ第3回「和食器まつり」、5月1日(日)まで開催中でございます。1000円→600円、500円→300円など、残数の少なくなった商品等は随時値下げを行っております。一度ご覧になった方もぜひもう一度足をお運びくださいませ。



以下、今回の商品の内の「深川製磁」製のものをご紹介いたします。


まずご存じない方のために、「深川製磁(ふかがわせいじ)」という会社がどんなものであるのかをご紹介します。磁器のふるさとと言われる有田で、江戸初期の慶安年間に窯の日をともした深川家の深川忠次によって明治27年に深川製磁を創立されました。「富士流水」を裏印した深川製品は、品質の高い磁器として定評があり広く海外にもわたっています。明治43年には宮内庁御用達となり現在でも愛好家が多いです。
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現在一般的に使われているのが、この裏印です。
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少し古いものになると、富士流水のマークのみのものもあります。
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珍しいところでこんなのもあります。





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この独特の深い瑠璃色も深川製磁の特徴です。またぶどうの柄もたわわな粒から縁起物のモチーフとして多用されます。
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ぼかしの美しい桜柄のお茶碗。
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共に蓋付のお茶碗とお湯呑。ひとり暮らしの女性にはこのようなタイプから入ってみるとよいと思います。ふたのひと手間、しとやかな女性のしぐさが養えます。
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鳳凰の文様に唐草。
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繊細で美しい色柄です。
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柿右衛門でおなじみの柿モチーフ。
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のびやかな唐草のお湯呑。
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迫力の大輪の花柄の蒸し茶椀。
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瑠璃に金と銀のツル。古典的なツルというモチーフを使いながらモダーンな意匠です。
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上品な梅の4寸皿。デッドストックです。
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瑠璃の小皿。金色を多用しながらも決して下品にならないのが深川製磁の底力だとおもいます。
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のどかな山村風景のお湯呑。
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立体的な柿の絵柄の花器。反対面にホンモノみたいなミツバチがこれまた立体的についているのです。一瞬ハエが止まっているのかとギョッとします。
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毎年発売されます干支皿。酉年の方に。このシリーズも大いに年によって出来不出来にばらつきがあるように思うのですが、この年のは大変美しいと思います。
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格調ある4寸の6角皿。
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4寸丸皿。シンプルながら格調高い柄です。着物でたとえるなら江戸小紋クラス。共にデッドストック。
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上2点とも共に花鳥の柄ですが、「鳥」というモチーフも食器に多数用いられます。文・武・勇・仁・信の5徳を備えると言われ、よくある酉の市では、「とりを取り込む」ということばから商売繁盛、家運隆盛を呼ぶ開運の神様として信仰されます。また鳥と一緒に盛り込まれることの多い、桐や菊、梅などは伝統的な吉祥文様であり、盛運瑞祥、健康長寿を意味します。
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ピンク色がみずみずしい桃柄の4寸皿。
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カエデ柄の小鉢。
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ツルの角深鉢。
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確かな技術に裏付けされてこそ、こういった遊びのあるデザインができるのだと思います。ツル小皿。
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吸い込まれそうな花柄のシリーズ。
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瑠璃の灰皿。

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お茶碗とお揃い柄の土瓶と湯呑。デッドストック。


価格は50円~、4寸皿でも100円~200円が中心となっております。なお、上記商品には完売したものも含まれますのでご了承くださいませ。

商品詳細

5月1日(日)まで開催中の第3回「和食器まつり」、では商品紹介のつづきを…なお完売している商品もございますのでご了承くださいませ。







伊万里といえば、こういうにぎやかな色柄の器を思い浮かべる人も多いでしょう。
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古伊万里様式の「なます鉢(なます皿)」と4寸皿。

「古伊万里」というのは江戸時代に肥前で焼かれた磁器のことをいいますが、「古伊万里」と「古伊万里様式」は異なります。柿右衛門様式もそうですが、○○様式というのは、その名の通りある一定の決まりに則った色、形のものを指します。

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いかにも骨董市で売ってそうなにぎにぎしい絵柄の器ですが、明治期の庶民普及版でごく気楽に使えるお皿です。また「なます鉢」の「なます」は、鱠です。大根とにんじんを細く切ったものなどをあえた酢の物のことを言いますが、それを盛ったお皿ということです。最近ではに向付(むこうづけ)用の椀として扱われます。深さがあるので何を盛っても格好がつく便利なお皿です。




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蓋付の小鉢。
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蓋の内側まで文様が描かれています。
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高台(こうだい)に櫛歯(くしば)と呼ばれる線が描かれているものは櫛高台と呼ばれ「鍋島(なべしま)」の特徴とされます。鍋島とは、旧鍋島藩が将軍家や大名家への献上品として厳格な統制の下で制作した特殊な作品群のことです。しかし明治になると古伊万里様式の金襴手と混交するなどしてこのように混沌とした様相を呈します。ミニノンカップ麺を食べるのに最適な器です。
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現在でも鍋島の系統をひく窯元がありまして、このような作品を作っています。
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同じく鍋島系統の5寸皿。ともにデッドストックです。





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九谷焼の4寸皿。
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こうなるとお皿としての役割は無いように思いますが、観賞用としては美しいです。

九谷焼は石川県の焼き物ですが、これとは別に「古九谷」と呼ばれるものがあります。これはかつては石川県の色絵磁器だと言われていましたが、最近の調査では古九谷は伊万里焼であるとの説が有力になっています。





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凝った作りの青磁平鉢。
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赤が綺麗なひょうたん。
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菊は立体的に表現されています。






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染付に赤を中心とした色絵が加わると途端に表情豊かになります。
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カワイイ獅子。




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蝶も舞う菊皿。1枚600円也。





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和風でもない洋風でもない中途半端なところが面白い小皿。
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輸出用。






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珍しいアスパラガス文様の汁注ぎ。





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これは伊万里でなく愛媛県砥部町の砥部焼(とべやき)。手描きののびやかな唐草文様は砥部焼の伝統文様です。





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鶴に松の陶製4段重。無傷で1000円也。





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縁起の良い稲穂柄の蓋付お湯呑。
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「日陶」はノリタケの和食器用称号。昭和ひとケタ。




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おなじみの白山陶器のねじり梅シリーズ各種。100円~デッドストック多数。
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白山陶器は長崎県の波佐見焼の老舗の窯元ですが、早い時期からこうしたモダンデザインの和食器を作っていますね。最近では深川製磁などが似たようなシリーズをつくったりして片腹痛い思いがします。




以上かいつまんでご紹介しましたが、次は深川青磁と香蘭社。

有田焼と伊万里焼

おかげさまで第3回「和食器まつり」も盛況でございます。先の二日間に2回、3回とお越しくださったお客様もいらっしゃいましてありがたいことです。なんでこんなに安いんですか?と聞かれることも多いのですが、当店といたしましては日頃のご愛顧への感謝祭のようなつもりでご提供しております。また安いからと言ってキズものやB品ではありません。昭和のものはほとんどがデッドストックのものですし、明治・大正のものも割れ、欠け等のないもののみをごよういしております。安心してお求めくださいませ。存分にお買い物を楽しんでいただけましたら幸甚です。

あくまで日常のための食器ですので古美術上の分類名称などは必要なく、好きなものを選んでいただけましたらそれが一番だと思っておりますが、以下に商品の紹介を兼ねて簡単に解説をしたいと思います。すでに完売したものも含みますのでご了承くださいませ。




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「伊万里」といえば「染付(そめつけ)」というくらいポピュラーなものです。白地に呉須(ごす)で文様を描いた磁器で、焼成後美しく青い発色となります。白と青のコントラストは見飽きることがありません。
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石榴(ザクロ)の文様。石榴は江戸時代から親しまれた古典園芸植物でもあります。また種子の多さから豊穣、子宝の意匠としてなじみのあるものです。一枚600円也。
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一見モダンなデザインながら古い意匠の角鉢。一枚400円也。
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宝尽くしのなかの丁子(ちょうじ)の意匠が底にあります小鉢。
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豆皿。
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盃を洗うための「杯洗」。
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底面には金魚が3匹。水を張ると泳いでいるかのように見えます。1500円也。
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唐子柄の染付。
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お皿の周囲を8分割して文様を描いたものを「芙蓉手(ふようで)」と呼びます。お花の芙蓉の花弁の様に見えるところからでしょうか。
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源右衛門。
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源右衛門でおなじみの梅柄。200円~。あんまり安いので「これってウソ右衛門ですか?」と聞かれることがありますが、ホンモノです。
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ごくごく薄手の徳利と猪口。器の内側まできちんと絵が描かれています。どうやって描くんだろ…と思います。
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モダーンな鉢。
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これは知ってる、という方も多いかもしれません。
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地図皿。1尺の大皿です。
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実直なレプリカです。バブル期に出まわったものと推定されます。3000円也。



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鳳凰のいげ皿。1尺の大皿。

「いげ」とはイガイガのイガと同義のことばのようです。お皿の縁がギザギザしていて、鉄釉と呼ばれる茶色の釉薬がかかっています。

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いげ皿は大正時代に主に生産され、印判(いんばん)=スタンプがほとんどです。印判=量産品ということですkれども、最近若い女性で印判好きな人が増えている気がします。1000円也。
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いげ皿の5寸皿。
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同じくいげ皿の4寸皿。ともに一枚100円也。
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舟形の印判皿。
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牡丹に雀に稲穂に琳派と意匠ずくめの印判皿。






最後に聞かれることの多い「伊万里焼」と「有田焼」の違いについて。書籍でもネットでも諸説分かれるようですが、主張する人の職業、立場(美術史家、骨董屋、有田の陶工など)によって言い分が変わるのかもしれません。伊万里港から出荷されたので「伊万里」というのが一般的ですが、地元では江戸時代から「有田焼」と呼んでいたとの説もあります。個人的には、モノはおなじものであるけれども「古伊万里」と呼んでも「古有田」とは言わないので幕末~明治までの焼き物は「伊万里」もしくは「伊万里焼」のほうが名前の通りが良いと思います。戦後の焼物はほとんどが有田焼の名称で呼ばれていますね。

本日より第3回「和食器まつり」開催

いよいよ本日より第3回の「和食器まつり」開催でございます。
開催期間は4月23日(土)~5月1日(日)までとなっております。

当店のお客様の中には、この和食器まつりを楽しみにしているという方やら、和食器?何?全然興味ねぇ、といった方までいろいろです。往々にして器の好きな人というのはお料理好きですね。良い器、好きな器で食事をしたいという欲求はすなわち美味しいものを食べたいという意欲につながっているのでしょうか。逆に食器に対して関心がないという人は、毎日コンビニ弁当でO.Kっす!というタイプの人が多いように思います。これは男女問わず。

どこぞの高級料亭のように、この器の良さわかってんの?的な料理の出し方はちょっといやらしい気もしますが、ある程度の格式あるホテルの日本料理などで量産品の安っぽい色付けのお皿に料理が盛られていると、プロが作った美味しいはずの料理もなんだかまずく感じてしまいます。ただこうした外食はまれである人がほとんどだと思いますので、自分で(家族が)つくった日々の食卓が人生の大半を占めるのは間違いありません。あまり手を加えず旬のものをさっと料理したものを、高価でなくとも丁寧に作られた食器に盛って食べるのは大事なことだと思います。毎日の食卓を彩る食器が美しからんことを祈ります。



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古伊万里コーナー。

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お茶碗、箸置き、茶器、酒器コーナー。

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お買い物袋ご持参のお客様へは100円バックです。リュックサックを背負ってお散歩の折りにでもお立ち寄りくださいませ。なお本日より店主は休暇を頂戴しております。店主へ御用の方は5月3日(火)以降にお願いいたします。

キャビネット各種入荷

クウネル、天然生活などを愛読書とする人々の「木製家具熱」とでもいえる現象はすっかり収まりましたが、猫も杓子もの倦怠期を経て、今。好きなものは好きでいいんじゃないでしょうか。以下、木製家具各種、本日入荷分です。


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洋風に言うとキャビネット、日本語で言うと小引き出し。横4列縦6段全部で24個の小引き出しです。
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小さな引き出しがたくさんついている箪笥を、薬箪笥(くすりだんす)とひとくくりに呼ぶ方もありますけれども、個人的には薬箪笥は漢方薬局などにある李朝家具風のものを想像します。この個体はもともと釘やねじなどの工具入れです。
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つまみは練乳色のプラスチック。各引き出しにネームタグがつけられます。
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割と奥行きがありますので容量は結構入りますね。何に使うか楽しみも広がります。寸法は横幅42㎝奥行き32㎝高さ74㎝。







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これこそ何の変哲もないキャビネット。日本語で言うと引き出し棚
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帳簿を立てて保存…
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プリントを寝かせて分類…など縦にも横にも自由自在。





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はて、これもキャビネット。小さいの4段大きいの4段の計8段の応用小引き出し。
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つまみは金属、こちらもネームタグつけられます。
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こちらも奥行きは十分ありますから金槌など長いものも収納できます。寸法は横幅33㎝奥行き32㎝高さ73.5㎝。






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無垢板の作業用テーブル。
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天板の縁の立ち上がりがポイントです。
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天板の下にもう一枚板があります。
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脚は金属なのでガーデンテーブルとしてもよいでしょう。寸法は横幅78.5㎝奥行き44㎝高さ64㎝。






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バンコ、腰掛け、またの名をベンチ。
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くたびれた感がたまりません。
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ちょっと腰掛けてお茶でも飲みたくなります。