扇風機各種入荷

日中は暑いと感じる日もどんどん多くなってきます。扇風機各種、続々入荷です。



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「古い扇風機」と聞いて思い浮かべるのは、こんなタイプ。の、典型的な黒い扇風機。
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日立製。細めの4枚羽でピカピカの真鍮製。稼働中はまるで金色の円盤のようになります。
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スイッチはスライド式。レバーに日立マークがついているところがニクイです。
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お店で買う場合は大丈夫でしょうが、骨董市やネットオークションなどで入手しようとたくらんでいる人は、コードが劣化していないかどうか確認したほうが良いです。
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この個体に関しては、回転式木製台付です。






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同じようなデザインでもう一台。
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三菱製。
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昔は、個人でそれぞれ御贔屓のメーカーというのがありましたね。身内が働いているなどといった理由でなくとも、ただ何となく三菱が好きだ、とか俺は日立派だ、とか…家庭内の家電がおおよそ同一のメーカーで占められていたように思います。昨今の若い人はそんなことを気にする人は少ないのではないでしょうか?量販店で一番安かったからとかデザインが良かったからという理由で単一の家電を評価して購入するように思います。
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スイッチ部分をよくよく見れば、この個体が再塗装品であることがわかります。だいぶ前に緑色の上に黒で塗装したようです。素人には剥離するよりも塗装するほうが難しいので当店では家電の類には再塗装は施しません。そしてやはり良いものはオリジナルの色形のほうがやっぱり美しいです。






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乳白色、というよりも練乳色といったほうがぴったりくる扇風機。
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色も形も角の無い穏やかなデザインでやさしい雰囲気です。三菱製。
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でしゃばらないデザイン、とでもいった風情です。
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これは3枚羽。






すべて分解清掃済み。扇風機のお手入れはいたって簡単です。ほこりなどがたまらないようにこまめに拭きとってお掃除することと、たまに油を少しさしてあげるだけで健やかに動いてくれます。なにぶん古いものですので現行品とおなじように長時間連続して運転しないこと、乱暴に扱わないこと、とくにコンセントに電源を抜き差しする時などコードを引っぱらないように気をつけましょう。使用していて少しでもいつもと様子が違う、とか本体やコードが熱くなっていると感じたときは買ったお店に相談しましょう。古いものは古い外車と同じでリスクはつきものですが、その見返りに余りある面白味を得られるのが古道具の楽しみでもあります。

第3回「和食器まつり」開催のお知らせ

何となく始めた和食器まつりも早3年目…今年は去年よりもさらに品揃えを増やして第3回「和食器まつり」を開催いたします。


当店では通常、国産の洋食器類(東洋陶器、ノリタケ、NIKKOなど)を中心に、和食器でもデザインのモダンなものを主に扱っていますが、「和食器まつり」では期間を限定して普段使い用の磁器を販売いたします。明治・大正の染付・色絵から現代ものの深川・香蘭社製品まで幅広い品揃えとなっております。(なお初めてこのブログをご覧になる方へ。当店は古美術店ではございませんので初期伊万里等の観賞用磁器は取り扱っておりません。あくまで明治以降近代の普段使い用磁器の販売です。)

伊万里焼・有田焼を含め磁器は、陶器より丈夫で軽く堅いので、日常使いに非常に適した食器です。形も均一ですので収納もしやすいですし、有田焼を代表する香蘭社、深川製磁、などは他の磁器にはない高級感で食卓をランクアップしてくれます。デパートの高級和食器売り場に行くと、深川や香蘭社は自家用にというには少しお高い値段がついていますが、実際に使ってみると、高い技術に裏打ちされた使い勝手の良さ、見栄えの良さがあります。これらの深川・香蘭社製品も100円からご用意しておりますので、今まで新品ではちょっと手が出なかったという方もこの機会に是非お手に取ってみてださい。

今回は昭和のものを中心に染付、色絵、前回ご要望がありました印判(プリント)まで、より幅広い品揃えとなっております。有田陶器市よりも一足早く期間限定ですので、ぜひ毎日の食卓に実用的でワンランク上の和食器類を。古道具だからできる価格、またすべて1枚からのバラ売りですのでひとり暮らしの方も大家族の方もお好きな枚数だけどうぞ。



期間は4月23日(土)から5月1日(日)まで


期間中は4月25日(月)が定休日なのでお休み、営業時間は通常通りの午後2時から午後8時まで。また5月2日は月曜定休、3,4,5は通常通り営業します。観光で福岡にいらっしゃる方、県外から帰省なさる方、どうぞお立ち寄りくださいませ。

ちなみにこの期間中にマイバッグをご持参の方は100円 引き。そしてツイッターにて妻こけしをフォローしてくださっている方は1500円以上のお買い物で500円 引き とさせていただきます。お支払い時にツイッターIDをこっそり教えてください。また先の東日本大震災をうけまして、今回の「和食器まつり」の売上金の一部を日本赤十字社に寄付いたします。今年の連休は行楽自粛でどこにも行かないよと言う方もお父さん、お母さん、お友達をお誘い合わせのうえ、どうぞ来店くださいませ。

カーバイトランプ、ほか入荷

以下、本日までの入荷分ご案内。

最近はなぜか「食器棚を探しています」という、新婚ホヤホヤっぽい感じの2人連れに多くご来店いただきます。小物の家具類はそれぞれが使っていたものを持ち寄るにしても、食器類はひとつにまとめたほうが使いやすいでしょうから、同居するにあたっての要の家具なのかもしれませんね。ほほえましいものです。




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というわけで、水屋箪笥入荷。ごくシンプルな装飾のない食器棚です。
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上下2段にセパレートします。上段は棚板2枚の3段でゆったり幅がありますからワイングラスなど背の高いものもたっぷり収納できます。ガラスもノーマルな透明タイプが入っていますのですっきりくっきり中身が見えて実用的。
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下段は細かく仕切りが入っていますので、洋食器のディナー皿もラクラク収納できます。大きなお皿というのは、和洋問わず有ると確実に食卓が華やかになるんですが、収納面でとても困るものでもあります。実用本位の方におすすめ。








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手サゲガスランプ。みつびし204号です。
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国鉄関連グッズとして扱われることの多いカーバイト(カーバイド)式のランプです。
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ちなみにカーバイドランプ (carbide lamp) は炭化カルシウム(カルシウムカーバイド)と水を反応させ、発生したアセチレンガスを燃焼させる単純な?構造のランプです。昔の自転車の前照灯として使われているアセチレンランプと同じ構造です。武骨な金属の質感といい原始的な構造といいまったく「男のロマン」商品です。







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これまた「男のロマン」系です。船舶灯。海の男向きです。
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でも、ゆらゆらガラスの質感と真鍮の鈍い輝きは単純におしゃれ感満載ですのでインテリアとしては幅広く受け入れられています。ストーブでおなじみのニッセン(日本船燈)でもマリンランプ、ボートランプとして販売されています。

扇風機、入荷

博多どんたく、今年も開催されますね。毎年この時期になると日中は汗ばむ気温になります。どんたくが終わると一足早くお召し物が袷から単衣になる博多のごりょんさんも多いです。スッキリ軽い単衣にたすき掛けでシャキシャキ働きたいものです。


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扇風機3種、登場です。





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個性的なデザインの四角い扇風機。
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三菱製。
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風力切り替えスイッチは四角いボタンで1,2,3。






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大きな3枚羽根扇風機。
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フジ電機製。
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スイッチは0が切り、で1,2,3。風力強。





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小ぶりな、というより標準サイズの扇風機。
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燦然と輝く赤い三菱マーク。
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スイッチは0~3までスライド式。
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昔の扇風機に多い、共通しておだやかな緑色。こうしてみるとまさに畳の色がベースになっているようにも思えます。日本人にとって一番邪魔にならない色の様な気がします。昨今では畳の部屋がひとつもない家でもあるようですから同じ色でも受け取り方が変わるのでしょうね。

陶枕、ほか入荷

今年の桜はとくに印象深いものとなりました。例年どおりにお花見をした人、今年はそんな気分になれなくて素通りした人、被災した地域のお酒を買ってきて宴会をした人…他人がどうと言うよりも、それぞれが思い思いに行動することが大事なのだと思います。


以下、昨日までの入荷分ご案内。


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蓋付ガラス瓶。

30㎝くらいありますね。大きめです。梅干しを隙間なく詰めてもいいでしょうし、猫の抜け毛を溜めておいてフェルトグッズにするのにも重宝です。






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上等の姿見(すがたみ)。姿見とは、身なりを整えるために全身を写す大型の鏡、のことを言います。
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細かな細工で囲まれています。
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和服を着るときに重宝しますが、もちろん洋装の時にも後ろ姿含め全身のバランスをチェックするのに必需品です。和風の造りのものが多い中、上質で小洒落た洋風の姿見は珍しいです。






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長い鶴に亀が乗った置物。筆置きでしょうか?長生きしそうです。






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ビッグサイズのポット。
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米国のスターバックスで長靴のように大きなサイズの飲料を老若男女が飲んでいる映像を見ることがありますが、なぜあのようにたくさんの容量を一時に飲むことができるのか不思議です。米国仕様のノリタケ製。





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キーボードではありません。陶枕(とうちん)。
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サイコロのような陶片をつなぎ合わせてあります。枕自体が陶磁器でできたものも良く見かけますが、これはお手持ちの枕に巻きつけられるようになったひも付きタイプです。電気を使わずに涼がとれる陶枕、今年の夏は関東方面のみなさまにもおすすめです。






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コルク栓各種。
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大から小までサイズ各種取り揃え。必要無い人には何の役にも立ちませんが、栓が紛失してしまったものをお持ちの方はのどから手が出るほど欲しいはず…きっと、いや、多分…お手持ちの「栓をしたいもの」を持ってご来店くださいませ。ぴったりサイズの栓をお探しします。






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マルティグラスの鉢。
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サイケデリックのひとこと。






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アンカーコップのような蓋物。
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ガラスの厚みがあって相当に重いです。黒い蓋に金属のツマミ付。






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タッパーウェア、追加で入荷。
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現在では一般的にプラスチック容器を「タッパー」と総称しますが、やっぱり元祖は根強い人気、ブランド力があります。
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茶は深さのあるものと浅いもの、2種。絶妙なカラーリングがお洒落。お弁当箱として手作りお弁当派のOLさんに人気です。







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おなじみのグッドデザイン醤油差し。
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白山陶器製。








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肌色の鉛筆削り。

肌色、という呼称に関していつのころからか差別的であるという指摘がありますね。しかしなじみ深いこの呼称が薄橙(うすだいだい)やペールオレンジにかわってしまうのは寂しいものがあります。それならいっそ、和名の「宍色(ししいろ)」のほうがしっくりくると感じます。




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リヒトのパンチ。

キンツレー2種入荷

ドイツ製の時計といえば…ユンハンスと並ぶ有名メーカー、キンツレー(KIENZLE)社の置き時計、2種入荷してます。



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すっきりと見やすいまん丸の文字盤。
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薄型テレビのような造形。
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ミニマムに洗練。
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ねじもこれだけ。目覚まし時計ではありません。
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華美でない金色が美しいです。






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見るからにジャーマンテクノ?、工業系というか、無機質で角ばったなんとも異国のかおりのデザイン。
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ジャーマントランス好きに贈りたい時計です。

Made in U.S.AのCHINA入荷

直近の入荷分です。米国製チャイナウェアー(磁器)、入荷してます。



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白地に青いラインとワンポイントのお皿、大小。
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イカリマーク。戦時下では米軍御用達であった様なので米国海軍と関係があるのでしょうかね?
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アメリカのHomer Laughlin China CO.(ホーマー・ラフリン社)製。1871年オハイオ州で設立された陶磁器メーカーで、現在は全米最大の陶器メーカーとして知られています。カラフルな家庭用ブランドのフィエスタが人気ですが、白無地の業務用も安価に販売されています。






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やっぱり日本人にはこういうのは思いつかないな、と思うお皿。全面にベッタリと南国風プリント。
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サイケデリックプリント。
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TEPCOは1918年にカリフォルニアで設立の陶磁器メーカーです。
1968年までで製造終了しているようですが、業務用食器やおなじく戦時下には米国太平洋艦隊のための食器を作っていたようです。





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米国製パイレックス各種。
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一見、ファイヤーキングに似た独特の質感。
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マグカップ。
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海外製品に多い楕円のオーバル型の食器、収納の面で日本人にはあまり好まれませんが、実用的にはとても良いものです。まん丸のお皿よりも料理映えがします。盛り付けが楽。
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日本の老舗ガラスメーカーの岩城硝子が昭和40年に特殊硝子世界トップメーカー、コーニンググラスワークスの技術を導入し、現在日本でパイレックス製品を作っています。






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米国製品を模した日本製食器。
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素地の問題でしょうか、日本製は肌合いが柔らかいです。









薄くて繊細な日本の磁器ばかり見ていると、丈夫で厚手な米国製チャイナがとても新鮮に映ります。