2011/01/22
最近はめっきり市場に出回る数が少なくなってきたクラシックなタイプの手巻き時計ですが、おじさん趣味だといわれようとも良いものは良いのです。

まん丸の時計。

文字盤がローマ数字表記なので異国のかおりが漂いますが、国産品です。

長い時計。

装飾も華美でなく折り目正しく上品なものです。かつての日本人そのもののような時計です。精工舎製。

どれくらい長いかというと、左のトランジスタと比して約4?5倍。時計など携帯ひとつで事足りるこのご時世にあえてこれだけ長い時計を部屋に飾る、という人間性が素敵。

大ぶりな丸時計。

愛知時計製。時間のわかりやすさでは群を抜きます。振り子の有無は重要なポイントですが、振り子があるから好きだ、というひともあれば振り子が気になって仕方がないから嫌だ、という人もあります。しかも使ってみて初めて自分がどちらのタイプであるのかに気付く人が少なくありません。往々にして子どもの頃振り子時計が家にあったという人は振り子付タイプを好むようです。

20年くらい前までは、古い時計と言ったらこういった明治?大正ごろのタイプの時計を指したものですが、最近では流通量が本当に少なくなりました。

華美では無いながらもひとつひとつの時計に強い個性があったころのものです。

精工舎製。

振り子はツタが這った様になっていて洒落ています。

かなり個性のあるデザインです。

細部まで凝っていて見飽きません。

8日巻き。こんなモダーンデザインが明治期の時計だというと若い方は驚きますね。

この装飾もひとつひとつ手描きです。

名古屋の石田時計製。
手巻きの時計は、その時計専用のねじで巻くことで動きます。電池などは使いません。機械部分のメンテナンスをすれば長く使うことができます。一度巻いて何日動くかはその時計によりけりで、8日巻き、21日巻き、などいろいろです。完全オーバーホール済みですのできちんと動きますが、クオーツではないので数分の誤差が出る場合があります。その時はねじを巻くついでに文字盤の針を進行方向へすこし動かして整えてあげます。デジタルの様にあっちのボタン、こっちのボタンをおして時間調整するのに比べればはるかに簡単です。また、時打ちのボーンボーン、といった音も千差万別です。どうぞ店頭でじっくりゆっくり比べてみてください。