TAKEDA CLOCKほか入荷

今日までに入荷分です。

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TAKEDA CLOCK製の掛け時計。

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いわゆる武田家の家紋、武田菱のトレードマーク入りです。落ち着いた木色と控えめな装飾が上品です。

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時打ちの音も是非店頭で聞いてください。

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安心のオーバーホール済み。そのままお使いいただけます。クォーツしか使ったことのない方、古い時計に興味はあれども使い方がよくわからない方、ご遠慮なく店主までお声かけくださいませ。





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白地に赤い椿が映える蓋もの。

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茶碗蒸しにどうぞ。

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jyoto チャイナ製。ボーンチャイナです。





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豪華な木製額。






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爪切りが嫌いな子どももきっと喜ぶ、ワンコ型爪切り。

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目がクリクリと動いて愛らしいです。パテントNo,入り。

石油ストーブ比較「ニッセン」編

今年もぞくぞくと入荷中の石油ストーブ、現在店頭に各種全部で12台ありますが、順を追ってご紹介してまいりたいと思います。いつもは定番のアラジンから…ですが、今年は最も問い合わせの多い「ニッセン」からいきます。



ニッセンといいましたら、現在では通販大手のニッセンを思い浮かべる人がほとんどかもしれませんが、日本船燈株式会社という会社が作っている石油ストーブです。現在はゴールドフレーム(フリージア)のみしか製造していませんが、古いタイプにはいろいろありました。なおこの会社のホームページには、芯の交換の仕方や付属説明書ファイルなどとても親切に載っていますので是非ご参考いただきたいと思います。また本体が廃番のタイプも、芯は在庫で取り扱いがありますので、安心して使うことができます。ニッセンの大型タイプは群を抜いて暖かいですので、関東以北では根強い人気の機種です。

現在店頭にあるニッセンの大型タイプは以下の2機種。

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ニッセンのストーブながらこの機種は東芝(東京芝浦電気株式会社)が販売していたストーブです。本体がクリーム色、タンクが茶、底板が黒。

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天板は無傷で美品です。

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油量計もわかりやすい表示。

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型番はKSW?572。タンク容量6.1リットル。タンク容量が大きいほど熱量も大きくなります。SSタイプが最も大きなタイプとなりますが、これはそれよりも少し熱量が落ちます。おおよそ現在の家屋では暖房範囲が4.5畳から20畳くらいまで。ほかの外国製ストーブと違いまして、芯の上下で暖房範囲が調整できるのが特徴です。

非の打ちどころのない完璧なストーブのように思えますが、このストーブのネックともいえるのが耐震消火装置の仕様。アラジンストーブと違って少し面倒です。

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地震や転倒などが起きたときに自動的に消化する装置がついていますが、ガチャン!という大きな音がして、芯が下に落ちます。その芯を付属の棒を使って引き上げなければなりません。

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上まで引っぱり上げると、カチャンといって一段上でとまります。

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この状態で芯を繰り出して点火します。

こうした動作は写真だけでは伝えづらく、また少々のコツがいりますのでお買い求めくださるお客様には店頭で練習していただいております。できるまで何度でも…。好きになる人は、こういうひと手間までもが魅力と感じるのですが、興味のない人には無駄な作業に思えます。







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そして、より大きいほうのニッセンSS-1型。ボディがクリーム色、タンクが赤で底板がシルバーグレーです。

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容量7リットルで暖房範囲は4.5畳から24畳。普通のストーブ2台分の暖かさです。

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天板は、琺瑯のはがれはないものの、若干の錆あり。

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上の茶タンクにしろ赤タンクにしろ、配色が見事。美味しそうですらある。一点、点火時のコツがあって、芯に着火するときにアラジンなどは一か所または2か所ですぐに火が一周しますが、ニッセンの場合は3か所均等に着火してなるだけ早く蓋をします。悠長にしていると、この時点で煤が出やすいのです。慣れれば簡単なことですが注意が必要です。




ニッセンは安心の?国内メーカーでありますので、芯の確保も今のところ容易です。また本体のデザインと配色が独特で魅力があります。また、唯一の暖房範囲の調整が効くということは、芯の稼働域が広いということでして、不完全燃焼の状態に陥り難いです。芯を下げ過ぎるとすぐに嫌なにおいを発しますし、上げ過ぎるとモクモクと煤が出ます。パーフェクションなどと違って、正常燃焼の状態が把握しやすいので石油ストーブ初心者にも扱いやすいでしょう。

石油ストーブは使う前に点検を

冬季の暖房に石油ストーブをお使いのみなさま、今年も快適にストーブで暖まるためには事前のお手入れ!準備!お掃除!が大事です。寒くなってあわてて灯油を買いに走る、または面倒なので去年の残りの灯油をそのまま使う、などといったことのないように早めに押し入れから出して点検をしましょう。


毎年のことながら、さて使おうと押し入れや物置から出してきたものの、使い方を忘れているひともいると思います。冬以外は仕舞っているものですからそれも致し方ありません。一緒に保管しておいた説明書にひととおり目を通しましょう。当店でお買い求めいただきましたお客様にはアラジンパーフェクションバーラーニッセンなど古いストーブでも各機種の説明書の原本もしくはコピーをお渡ししております。また、アラジンに関しては説明書をお持ちでない方も、日本エー・アイ・シーのホームページhttp://www.aladdin-aic.com/index2.htmlを見ると掃除のしかたもちゃんと載ってます。


もちろん今年の春に仕舞う時に灯油を抜いて(もしくは使い切って)、お掃除してから仕舞っているはずですので、そういう方は大まかに外側のホコリをとって、芯が滑らかに上下するかどうかを確認しましょう。そして寒くなってガソリンスタンドが込み合う前に灯油を買っておきましょう。いざ、使う時はタンクに灯油を給油し、1時間ほど置いてから芯をあげて点火します。(芯に灯油をしみこませるため)タンク内に古い灯油などが残っていなければ嫌なにおいもなく快適に使えるはずです。



そして、まさかとは思いますが使いっぱなしで放置しておいたなどという人は、お掃除から始めましょう。春先まで使っていたという人ならば、まず古い灯油を抜きます。そのまま使えないことはありませんが、嫌な臭いは覚悟のうえ。2年以上前の灯油はダメです。そのまま点火してしまうと芯までダメになってしまいますので必ず捨ててください。タンクをひっくり返し、それでも少し残った分は新聞紙やキッチンペーパーで吸い取ります。廃棄する灯油は灯油タンクなどに入れてガソリンスタンドへ持っていけば処分してくれます。まちがってもトイレや流しに捨てないように。


さらに数年放置していたなどという場合は、タンク内に錆が出ていたり、芯が固着していたりする場合がありますので分解整備が必要です。お近くの石油機器技術管理士に相談しましょう。




アラジンの芯クリーナーに関しては過去の記事をご参考に。さあ、今年も快適なストーブ生活を満喫しましょう。

音叉時計入荷

音叉(おんさ)時計というものをご存じでしょうか?

音叉とは、音高を知るための道具で一本の細長い鋼をU字型に曲げて中央に柄をつけたものです。軽く打てば純恩に近い音を発するので、楽器や合唱の音合わせ、音響実験などに使われる道具です。

今日ご紹介しますJECOの掛け時計は、その音叉の小さなものが機械内部に入っていて、その振動で動きます。しかし、その存在はあまり知られていません。その理由を、時代の流れを追って見ていきますと…

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時計といえば、むかしは手でゼンマイを巻く、振り子時計。

クラシカルな雰囲気と音、1週間に1回はゼンマイを巻かなければならないという手間のかかる時計ですが、その手間をかけるという行為自体に魅力を感じる人にはお勧めの時計です。

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そして振り子を軽量、小型化したのがテンプ時計。ヒゲゼンマイというバネを使うことでテンプが振り子と同じく一定周期で回転、振動。より精度が向上しました。

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この船時計もテンプ時計です。


時代の工業化の流れにのってトランジスタ時計が登場。クラシカルな振り子の存在は保ちつつも、電池ひとつで1年以上は動いてくれるという時計ですが、いかんせん時間の精度はイマイチ。夏と冬(気温差)で針の進み具合が変わります。まだまだその辺は御愛嬌と思える寛容な人にはお勧めの時計です。

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一見、振り子時計のようですが文字盤にゼンマイを巻く穴がありません。時計自体の素材や配色もモダーンな印象のものが多いです。よく言うトランジスタとは何なのかといいますと、ゲルマニウム、ケイ素などの半導体の接合を利用して増幅、発振、スイッチングの作用を行う素子のことです。何のことやらわかりませんが、要は電気式になったということです。これは画期的なことでした。



そして1960年代に登場したのが今回入荷した音叉時計
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JECOといえば、車好きの方はご存じの方もいらっしゃるでしょう。もともとは1952年に日本真空時計株式会社として設立、 1955年には 日本電気時計株式会社に社名変更し、現在はジェコー株式会社となっています。しかし、1980年代になると水晶振動子のクォーツ時計が急速なコストダウンで廉価になり市場を席巻しました。音叉時計はそれまでの機械式、トランジスタをしのぐ精度を誇りましたが、クォーツの台頭によりわずか十数年ほどしか製造されませんでした。

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クールな外見に隠されたその独特の構造と、わずかな期間しか作られなかった希少性が。何でも他人とはひと味違ったものを求めるこだわり派の男性にお勧めの時計です。

満110歳

よく、「アンティークと古道具の違いってなんですか?」と聞かれますが、基本的には100年がめどになっていて、製造後100年を経過したものはアンティークと呼ばれます。

なぜ、この期間が100年なのかというと、おおよその人が100年以内の寿命であるからでしょう。80年前のものです、というと、「ああ、これなら小さい頃に使っていた」というご年配の方々がまわりにもぽつぽついますが、100年まえとなるとなかなか当時のことを今現在はっきりと思い出して語ることができる人が少ないので、おのずとその出自は遠く思われ、若い世代の人には未知のものとなってしまいます。古いけれど新しい。

昨今は高齢の人が一体どこにいるやらわからないという不可思議な事態が全国で頻発していますが、いまや高齢者は家族から切り離されつつあります。こけしが子供のころなど、友達の家に遊びに行くと、たいていその家の部屋の内のひと間には、じいさんやばあさんがふせっている部屋がありました。友達に「あ、その部屋はじいちゃんが寝てるから開けないで」と言われたけれど間に合わなくって勢い良く開けたふすまの向こうに、ぽっかりと口を開けて仰向けにじいさんが横たわっていてギョッとしたことも懐かしく思い出されます。

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何の変哲もない竹の物差し。でも今年で満110歳。

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なぜに年齢がわかるかというと、裏面に「明治33年9月24日蓑原スマ所有」と書いてあるからです。30年くらい前までは自分の持ち物にはほとんど名前を書いたものです。パンツなどの下着や傘や靴など自分のものというものには大抵書きました。同じものがたくさん集まる学校に行く子供たちだけでなく大人もみな自分の所有物には名前を書くというのは当たり前でした。最近ではそんなことしている人はほとんど見かけませんね。日用品は何でも安価に簡単に手に入る世の中ですので、なくなったらまた買えばいいという考えが前提にあるのでしょうけど、名前を書くという行為は、そのもの自体が自分の一部になったような気持がしてどんなものでも少し大事に扱いたくなるものです。とてもよい習慣を生む行為なのでぜひとも励行したいものです。

明治33年というと西暦1900年。持ち主がなくなった後も、廃棄される憂き目をのがれ、誰かの手で道具としての役割を果たし続けていくことのおもしろさが古道具の醍醐味だと思います。物差しさん110歳のお誕生日おめでとう。

石油ストーブ本日入荷

毎年この時期になると、石油ストーブをいつ店頭に出そうかと頭を悩ませるのですが、決定打は…

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ニャンコが冬用のベッドに寝た日。



というわけで、本日より店頭に石油ストーブ各種入荷しております。

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おなじみのアラジンからパーフェクション、バーラー、ニッセンまで計7台揃い踏み。

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左から、バーラー、ニッセン赤タンク、アラジン39型グリーン、アラジン16型アイボリー。

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ニッセン茶タンク、アラジン39型アイボリー、パーフェクション。

ストーブ各種を実際に使って比べることができる機会はそうそうありません。それぞれの機種に長所、短所がありますので使い方や疑問点などございましたらお気軽にお尋ねくださいませ。石油機器技術管理士の店主があなたの暮らしにピッタリと合う一台を探すお手伝いをさせていただきます。

水屋箪笥2種、ほか入荷

急に朝晩が涼しくなりまして、ひと心地ついたと思いましたら、ストーブはまだ出ないんですか?というお問い合わせを数件いただきました。今年は、10月の上旬からの販売予定です。今しばらくお待ちくださいませ。

以下、それぞれに個性的な水屋タンスが2種類、その他もろもろ本日入荷分です。





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戦前の背の低いタイプの2段積み水屋箪笥。

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上段は、一見水屋には見えない観音開き。透明のプレーンなガラスなので中身が明瞭に見えます。見せる食器棚や、本棚、飾り棚としても。

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地震には弱い観音開きですが、その利点はドアを開けたときに全部が一望できること。あの食器、どこに入れたかしら?ということがなくなります。

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下段の上部には、クラシックな引き手のついた引き出しがふたつ。

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下部の引き戸をあけると、中身は2段にセパレート。重ねて収納できる平皿を。

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まん丸の引き手の中には、三日月のような象眼。細部のつくりに凝っているのが戦前の日本家具の特徴です。

奥行きも薄く、背も低いのでかなりコンパクトでひと味変わった印象を与えます。戦前の家具は日本人の平均身長に比例して現在のものよりもだいぶ小さなものが多いです。時代とともに大きくなった若い人には目新しいサイズでしょうし、時代に取り残されたわたしのようなおチビさんには、実用的なサイズです。背伸びしなくても最上段のものが手にとれるって、感激です。また、和風に転び過ぎないデザインですので、和洋室問わずお使いいただけます。







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もう一つの水屋箪笥。こちらは通常サイズ、同じく移動に便利な上段と下段がセパレート式。木色は黄色味の強い明るい色目です。壁が白で、床が明るめのフローリングのお部屋におすすめです。

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最上段には4枚の引き戸。ふすまのような並びが個性的。

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引き手はモダンな細い楕円形で和洋折衷。

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その下、中身が見えそうで見えないモールガラスの引き戸を開けると棚板1枚で2段。

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実用的で人気の収納型テーブル付。複数の食器を出すとき、しまう時、ともにここに乗せて作業ができるので非常に便利。

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下段の上部には引き出し3つ。たっぷり収納です。

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一番下は、キャラメルのような格子の飾窓つきの引き戸。

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左側3分の一は、吹き抜けで大きな壺も入ります。実用には水筒や保温ポットを収納したりできます。

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残り右側は、上下2段にセパレート。随所に快適に使う工夫のこらされた水屋箪笥です。









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大人っぽい金色の腕時計。

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リコーのダイナミックオート。未オーバーホールですが、ご希望でしたらOHも承ります。






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大ぶりの銅やかん。






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青切子の小鉢。

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ごてごてしすぎない上品なカット。






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ダルメシアン親子。





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妙に色っぽい河童2匹。






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バスケット型お裁縫箱。

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間仕切りも何もなしの明快なバスケット。よくある木製の持ち手つき裁縫箱とくらべて一番よいのは軽いところ。手芸屋さんに売ってある裁縫箱って、それだけでものすごい重さなのでうんざりします。

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バスケットタイプにありがちな災難は、鍵がちゃんとしまってなくて、取っ手を持ったときにガバと開いて中身をぶちまけてしまうこと。可愛らしい鍵がついています。きちんと閉めましょう。