商品入荷のお知らせ

昨日入荷分も含めて直近入荷分です。すでに売れてしまったものもありますがどうぞご了承くださいませ。




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2段積みの水屋、入荷してます。

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上段は、均等な配置で棚板2枚の3段。

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下段は棚板一枚の2段。棚板位置は替えられるので便利です。

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中身が見えにくく目隠しになるダイヤガラス入り。






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桐の小引出。5段で最下段のみちょっと甲高。

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引き手。ちょっとデザインが和風にころんでいるものの、やはり触った時の満足感は桐ならでは。軽い桐は本当に日本人向きの素材だと思います。







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簡易本立て。

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引き出し付。合板の縞縞模様が意外にチープで可愛いです。






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モダーンな配色のカップ&ソーサー。

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ノリタケ製。





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アフリカンなカップ。

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ミズゲンチャイナって…聞いたことないな。






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明るい琥珀色のガラス小鉢。

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厚手なので安心してスタッキングできます。





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色っぽいネコさん楊枝。





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モダーンな配色のお皿。





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本の虫ならぬ、本のネズミ。作者は、あの長崎の平和記念像を作ったことでも有名な北村西望です。





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クリスタルの重たい置物。

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むっつりした顔が見えます。





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木製の額。

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豪勢です。





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灰色味がかった生地にオレンジのラインが効いたカップ&ソーサー。

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陶器のように見える磁器です。

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戦前輸出品のようです。






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牛さんの爪楊枝立て。顔だけ見ると、歯にしか見えない。

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胴がこんなに横長いのに爪楊枝を入れる穴はこれだけ?、あまり役に立たないところが愛らしいです。





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銀のカップ2個セット、箱付。

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ピカピカ。

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純銀製。毒を盛られる予感のある人は持ち歩くといいと思います。







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シマシマクラッチバッグ。


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ビーズバッグほか3点。

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緑、深緑のグラデーションなので大人っぽい雰囲気です。

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よく見るとお花。可愛らしすぎずに着物にもお出かけワンピースにもよく合います。

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夜のおともに。交通事故防止。






そして紫檀製品大量入荷、紫檀まつり開催中。

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紫檀の盆、31×20センチ。かなり厚手。

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同じく盆、30×20センチ。薄め。

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またしても盆、36.5×26.5センチ。厚く重い。

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まだ盆、33×23センチ。薄手の美品。

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まだまだ盆、30×22.5センチ。薄めで色明るめ。

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もうちょっと盆、36.5×26.5センチ。やや薄目。

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最後の盆、39.5×27センチ。厚くて重い。

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つややかな紫檀の蓋物。

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いつもの丸ボーロもこれに入れれば高級感満点。

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紫檀の箸箱と箸のセット。

どうぞお手にとって紫檀ならではのこっくりした色、艶、目の詰まった心地よい重みを体感してください。


香蘭社今昔

幕末を経て明治維新の動乱期に藩の保護がなくなり職にあぶれた有田一帯の陶工たちの受け皿ともなったといわれるのが香蘭社です。腕の立つ職人さんが多くいたためか明治以降の大衆向けの量産食器でもかなり質のよいものがたくさんあります。


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万年青(おもと)シリーズ。現在でもつかわれている意匠です。万年青は、「万年も家が栄える」という意味で縁起が良いとされます。現行品のものと比べても明らかに絵も色合いも良いです。深みがあります。


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同シリーズの銘銘皿、小鉢があります。お揃いでどうぞ。脱線しますが、中学生の時「おもと先生」と言う方がいた。いつも同じネクタイで、なぜか写実的な柿の絵のネクタイだった。今思い出した!





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随分と大胆な構図の銘銘皿。水面に浮かぶ小舟。今現在こうしたのびやかな構図の食器はありませんね。つまらなくなっていると思います。





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これは昭和のものですが、初期伊万里に多い柘榴(ザクロ)の意匠を写したものです。石榴も粒が多いことから子孫繁栄を意味する吉祥のものです。

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古典ですが何ともいえず品があって美しいです。

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蘭の花のみのマークは幅広い年代で使われています。



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洋食器も得意とする香蘭社。

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香蘭チャイナです。チャイナはボーンチャイナのこと、つまり磁器のことです。興味がなければ made in チャイナだと思うかたもいるかもしれません。輸出用。






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下って、現代もの。味も素っ気もあったものではありません。

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現在のロゴ、蘭の花+香蘭社。





深川に続き現代ものになると気分が落ち込みます。今回は、香蘭社と深川製磁をおもだって集めてみましたがそれ以外のものでも良くできたものはたくさんあります。興味のある方は以下参照を。

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深川今昔

第2回和食器まつり、好評開催中。

商品詳細を載せていないことに今、気づきました。一部抜粋でご紹介しておきます。すでに売れてしまったものも含みますのでどうぞご了承くださいませ。


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深川の刺身皿。

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これぞ、深川。といった緻密な色絵です。

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ウサギちゃんです。両サイドには猪の目、ハートマークですね。恋愛成就、子宝にも恵まれそうです。

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こちらは優美な染付。薄い青磁色の肌に白身のお刺身が合いそうです。





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鳳凰の文様。

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動物柄は目がきれいに描かれていて、ひとつずつに表情があります。




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現在でも受け継がれている深川の華丸紋。

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誰が見てもきれいな文様です。




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蓋付のお湯呑。宝尽くし。

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深川製。明治ごろのものだとおもわれます。






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そして深川製磁を代表する文様が、富士山です。銘銘皿。

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富士山を描いたものは本当にたくさんあります。

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これはちょっと高さのある平鉢。


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ほかにもブドウや芙蓉、牡丹などは良く使われる意匠です。これらの薄ぼんやりとした輪郭線のないものは100年前の下絵技法「エイログラブ」とよばれるものです。






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柿シリーズもあります。いわゆる柿右衛門のような白地を生かした絵画的な配置で絵が描かれています。
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このようなダイナミックな配置の鉢もあります。




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牡丹か芙蓉か、ずいぶんと賑やかな蓋物。

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おそろいの小鉢や小皿もあります。

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この蓋物の裏印だけが、通常の富士流水だけでなく旗付。初めて見ました。








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日本人ならだれでも好きな桜。桜に流水、シンプルな青一色のグラデーションですので落ち着いた印象です。飯茶碗です。

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お揃いで茶碗蒸し用の蓋物もあります。





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同じ桜の意匠でも、現代になるとこうなります。

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ずいぶんとファンシーなピンクのプリント桜です。比べてみると目も当てられません。






次は香蘭社今昔。

福岡の古道具屋と言えば…

「あーくーとーくやーです」という電話に出たときの第一声が好きです。




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大名1丁目の「悪徳家」。今年で創業22年です。遷り変りの早い大名地区ではすでに老舗といえますね。わたくしこけしも中学生のころから店の前を通っていましたが、なんとなく恐ろしく怪しげな店だといぶかしく思っておりました。

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当時、骨董屋ではなく古道具屋というと「悪徳家」以外にはなかったと思いますが、最近当店にお越しくださるお客様の中には悪徳家をご存じない方もいらっしゃいまして逆にこちらが驚きます。

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店内上のほうにおわしますのは、非売品の黒い招き猫様。

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立派な扇風機に…

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細やかな商品説明あり。

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上のほうにも親切な注意書きあり。

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厳しい注意書きもあり。




撮影許可を得ましていくつか個人的に気になったものを。
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だるまさんたち。時価です。
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ガラスのウズラさん。古道具はなまものです。女性客の場合は若さと美しさに比例して価格は安くなるでしょう。


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こういうの、洒落てるなぁと思います。

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折り重なったペコとポコ。

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無造作に積み重なった美しいカップ&ソーサー。

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ノリタケのヤジロベー印です。大正ごろのものですが一客800円也。




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夜になると風情が増します。




私的な話で恐縮ですが、10年以上前に夫とはじめて会ったのも悪徳家です。その頃はまさか現在のように古道具屋の女房になろうとは想像だにしませんでしたが、不思議なものです。古道具のとりもつ縁でしょうか。以前から悪徳家の店の前でワイワイと三島や太宰や安吾さんだとかの話しをしてビールやらを飲んでいると不思議といろんな人が集まってくるんですね。それも店主の人徳ともうしますか、魅力のうちなんだとおもいます。今の世の中において、変わらないこと、続けること、がいかに難しく大変な努力を要することか大人になってわかった今、面と向かっては言いませんが、店主のバットさんのことは尊敬しています。

連休中に古道具屋や雑貨屋めぐりをしようと思っていらっしゃる方はぜひ「悪徳家」もリストに入れることをおすすめします。自転車のパンク修理も随時受け付けてくれます。天神、大名でパンクしたら悪徳家へ!




「悪徳家」  

住所    福岡市中央区大名1-3-4  地図
電話番号  092-781-9610
営業時間  午後2時ごろより8時ごろまで
お休み   不定休(基本的に年中無休)

香蘭社と深川製磁

第2回和食器まつり、好評開催中でございます。遠方からお越しのお客様には、香蘭社や深川製磁を初めて目にする方、磁器食器自体が普段馴染みがないという方も多くいらっしゃいましたので僭越ながら少々補足をしたいと思います。


そもそもの陶器と磁器のちがいは…
陶器は「土もの」と言われるように分厚く温かみのある見るからに土で出来た焼きものです。対して磁器は「石もの」、陶石つまり石で出来ているので薄手で軽く硬いです。少々乱暴に扱ったとしても欠けることはありません。日常使いの器として優れています。全国的に見てみると陶器の産地のほうが圧倒的に多いです。福岡に住んでいると日常の食器がほとんど磁器であることに何の疑問も持ちませんが、実は珍しいことだと思います。


そして、わたくしども庶民はふつうに「有田焼」と申しますけれども、有田で焼かれたモノを有田焼、伊万里で焼かれたものを伊万里焼などと称しております。しかしこれはごく最近のことで、明治以前はすべてが「伊万里」もしくは「伊万里焼」と呼びます。骨董好きの人なんかに有田焼!というとそんなもんあるか!と言われます。この呼称の認識の違いは「福岡」と「博多」の場合に似ています。当人はすごくこだわるんだけど、はたから見るとどっちでもいいような気がすると思います。

そして江戸期に焼かれた「伊万里」を現在では「古伊万里」と称します。その中でも江戸初期に作られたものが「初期伊万里」と呼ばれて珍重されています。検索すればたくさんサイトがありますので興味のある方はそちらへ。

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一般的に「古伊万里」と言うと、こんなものを想像しますが、これは「古伊万里様式」と呼ばれることが多いものです。ただしこれは明治に入ってからのモノなので古伊万里の仲間には入れてもらえないのです。どう呼ぼうと勝手だと思いますが、問題なのはやはりニセモノでしょうね。ネットオークションで何でも買えると思っている人もいらっしゃるでしょうから下記サイトを参考になさったほうがいいかもしれません。

日本贋作古伊万里撲滅委員会http://2nd.geocities.jp/gansakubokumetu/index.html





そして明治維新ののち数ある窯元の中で明治8年の万国博覧会での受賞で注目を浴びたのが「香蘭社」です。明治29年には宮内庁御用達ともなっています。深川製磁はここから派生したものです。この2社は高い品質とともに古伊万里の意匠を洋食器などにアレンジしたりと現在の有田焼の礎ともなっています。

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この蘭の花を模したマークが「香蘭社」

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富士山に流水のマークが「深川製磁」

ともに年代によりマークもいろいろ変わっていますが、現行品はともに「マーク+社名」となっています。




というわけで以上、簡単な補足ですが少しはお役に立ちましたでしょうか? 今回の和食器まつりでは、古伊万里のような骨董的価値があるわけではない日常の器として、安価に買える明治から昭和半ばにかけての上質な香蘭社や深川製磁をおすすめしております。

古道具と骨董の境目

本日4月25日より5月2日まで第2回和食器まつり開催中。





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威風堂々の古い中国ものの棚に陳列しますといよいよもって、これって骨董じゃないんですか?と聞かれそうです。

以前にも申し上げましたが、「古道具屋と骨董屋は何が違うのか?」という疑問に正しい答えはないと思っています。唯一労働組合がない職業ともいわれる古物業界において横の連携というものが非常に薄く、骨董の世界では騙した!騙された!の声を頻繁に聞きますから無理もないと思われますが、リサイクルも古着も古道具も古美術も免許は一緒ですから。結局は店の名前が○○古道具店でも××骨董店でも扱う商品は自由です。個人的な認識としましては、骨董にはガラクタも含むが、古美術となるとやはり骨董が主でしかも経年することで価値が上がっていくものを指すと思っています。

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にぎにぎしい金襴錦の鉢3枚組。

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明治ごろのものですし下絵は印判ですから、バブルのころなら15万くらいしたんだけどねぇ…といわれるタイプのものです。奥の深いやきものの世界でやはり江戸にはかかってないと骨董の仲間には入れてもらえませんね。時代のはざまで扱いが宙ぶらりんなのは不憫です。これくらいのものは飾っておくのではなくぜひ日常使いの食器として使っていただきたいところです。お正月には引っぱりだことなることでしょう。いつものがめ煮でも、器を変えればよそいきの料理に。






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捻(ねじ)錦手の杯洗。

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まるでイタリア菓子のズコットのようですが見事に派手です。派手さの中にも古いだけ落ち着きがあるのが救いです。

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印判や現代もののプリントを見慣れていると、手書きの筆致がとても不思議に思えます。勢いが感じられます。勢いは大切、人生においても。






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染錦大鉢。

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のびやかだなぁ…と思うわけです。わたしももっとおおらかにならねばという気持ちが湧きおこります。








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上の3点は明治のころのつくりですが、もう少し時代が下って昭和の初期のもので美しく実用的なものもあります。

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赤絵のひょうたん柄蓋付椀。

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縁起もののひょうたんの中に青海波と唐草牡丹が丁寧な筆致で描きこまれています。蓋と椀の柄が揃う絵付けになっているのも素敵です。これもちょっと特別な時用の食器ですが、えびしんじょのあんかけなど普段の食卓にものせてあげたいところです。





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そのほか昭和のころまでの香蘭社、深川製磁などもろもろご用意しております。そのほかの食器の詳細はまたのちほど。どうぞお足もとに気をつけて。


第2回和食器まつり開催のお知らせ

去年の連休明けに、ひっそりと第1回和食器まつりをしたんですね。意外と好評なので今回はかなり品揃えを増やして第2回和食器まつりを開催したいと思っています。


当店では通常国産の洋食器類(東洋陶器、ノリタケ、NIKKOなど)や、和食器や漆器類でもデザインのモダンなものを主に扱っています。ただ、毎日の食卓に並ぶであろう白ご飯、おさかなの煮付け、青菜のおひたし、などのふつうの和食には丈夫な磁器の和食器が使い良いです。

有田焼を含め磁器は、陶器より丈夫で軽く堅いので、日常使いに非常に適した食器です。形も均一ですので収納もしやすいですし、有田焼を代表する香蘭社、深川製磁、などは色彩のあでやかさで食卓をにぎやかにしてくれます。デパートの高級和食器売り場に行くと、深川や香蘭社などは自家用にというには少しお高い値段がついていますが、使ってみるとわかる良さがありまして、簡単に言うとふつうの家庭料理でも豪華においしそうに見えるという効果があります。

今回は明治?昭和初期のものを中心に印判(プリント)ではなく手彩色の食器を揃えています。数が20枚単位で揃っているものもありますので飲食店の方にもおすすめです。毎日の食卓に実用的でワンランク上の和食器類を。有田陶器市よりも一足早く期間限定で販売いたします。価格は100円から~、すべてバラ売りですのでお気軽にお好きな数だけどうぞ。



期間は4月25日(日)から5月2日(日)まで


期間中は4月26日(月)が定休日なのでお休み、営業時間は午後7時まで。また5月は3日(月)から6日(木)まではお休みです。
ちなみにこの期間中にお買い物袋をご持参でお買い物してくださった方には100円 引き。そしてツイッターにて妻こけしのフォロワーの方には1500円以上のお買い物で500円 引き とさせていただきます。お支払い時にツイッターでのお名前をこっそり教えてください。器好きのお母さんやお友達もお誘い合わせのうえ、どうぞ来店くださいませ。







しばらくこのお知らせを一番上に置いておきますので、ブログの更新は以下↓より。