トンチン騒ぎ

今日の午前中はまだ雨が降っていなくて、郵便局に行く途中に満開の桜が雨の前の湿った風に吹かれてあたり一面が桜吹雪でした。お昼からは雨が降り出したので、今年の桜ももうおしまいだなぁ…と思う。





先日の月曜日は、久々にきちんとお休みがとれたのでお花見に行ってきました。

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いえの近所の墓地のさくら。ここのお墓に入っている人は幸せだなぁ、と毎年この時期に思う。





で、バスに乗って舞鶴公園へ行ってみようと思い立ち、警固町で下車。その時事件勃発。下車時にカードをかざしてもピッと言わない。何度やっても言わない。あれ?おかしいなぁ。すると運転手さんが「それ、ETCカードです。」車内、失笑の渦。ああ、運転手さんよ、突っ込む前にマイクは切って欲しかった…。

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恥ずかしさにもじもじしながらも舞鶴公園に到着。写真を撮っている外国人も多い。

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ただぷらぷらと練り歩くだけでも楽しいものである。

お昼時でもあってお弁当を広げている人も多く、ブルーシートを広げて盛大に花見をやっておられる団体も多い。中でもひときわ目立っていたのがある中高年の集まりで、20人ほどが車座になって座っている。そのうちの一人は立ち上がってお菓子の箱をお箸でトン、フライパンの底をチン、トン、チンチン、トン、チンチン。と拍子をとっている。それに合わせて車座の人々は昭和の歌謡曲らしき歌をてんでばらばらの音程で歌っている。さすがに中高年、ドンチャン騒ぎならぬトンチン騒ぎ程度でほほえましい。

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普段はここから写真を撮ることなんてないけれど、こうしてみると福岡でないみたいだよ。と思う年度末。

「白木屋の火事」のウソ

今現在、着物を着ている人の何割がパンツを履いているんでしょうねぇ?



日本の女性が着物で生活していたころ、パンツは履いていなかったわけですが、履くようになったきっかけというのが、「昭和7年の東京日本橋の白木屋百貨店の火事」ということになっている。和服の女性は当時、みなパンツを履いていなかったために裾の乱れを気にして飛び降りることができずに火事で亡くなったと。これをきっかけに和服の女性もパンツを履くようになりましたとさ。と、いろんなところでまことしやかに言われ、書かれている。

ふーん、そんなものか。とわたしも思っていた。が、井上章一さんの「パンツが見える」という本によると、白木屋の火災で亡くなった従業員の大部分の死因は間違いなく飛び降りたことによるものである、という。「裾を気にして躊躇して飛び降りられなかった」ということは無い、という調査結果。ただ、火事の後に記者会見した白木屋の幹部が、「いざ飛び下りなければならないという時に下着をつけていないと躊躇することもあるだろうから、これから女子従業員には下着をつけさせたい」というようなことを話したそうである。その後、現実にいわゆるズロースが広まっていった、というのが事実のようである。


普段に着物を着ない場合は着物の下着についてご存じない方も多いと思うが、パンツを履かない場合は裾よけのしたに通称湯文字、お腰、などと呼ばれる下着をつける。これは一番肌に近いところに身につけるわけですが、ひざ上のミニ裾よけのようなものである。これで骨盤を閉めるようにキュキュッと巻いてその上に裾よけをつける。丈が短いために、常に太ももにまつわりつくようになっているので、そう簡単にはめくれ上がらない。おまけにその上に裾よけ、襦袢、着物、を着ているわけである。スカート一枚の女性のほうがはるかにおしり丸見えの状態になりやすいと思う。



ちなみにわたしも和服着用時はパンツを履いていないが、飛行機などでもしものときの袋状の滑り台のような非難具を使うと考えたときに、躊躇なく滑り降りる自信がある。白木屋の火事がきっかけとなってパンツの着用が進められるようになったことには間違いはないが、それは女性側の思いがきっかけだったわけではなく、むしろ百貨店側の消費の拡大という意向があるのではないか。という三砂ちづるさんの意見を支持したい。

商品入荷のお知らせ

お天気は回復したのでお花見する方、多いんでしょうね?。寒いでしょうね?。
先日いつもビールを買っている酒屋に行ったら、「来月から配達始めます。よかったら配達しますんで、お店はどちらですか?」といわれた。お店は平尾だけれど…?なんか変だと思ったら、居酒屋か何かをしている人間だと思われていた。夫婦二人で飲む分しか買ってないのに…少し多すぎたかしら? 


以下昨日入荷分です。

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桃の皿。旧暦で桃の節句を祝う地域も多いようですね。桃の花も見ごろだし、やっぱり旧暦のほうが良い気がしますね。

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むちむちのもも。

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深川製です。






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ペパーミントグリーンの三角皿。

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東洋陶器製。






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小鉢というには大きすぎる鮮やかに黄色の鉢。

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この質感は!みかん以外のナニモノでもなく…

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内側はなぜかラスター彩の輝き。不思議な鉢。






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アザミのお皿。

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アザミは春から秋にかけていろいろな種類のものが咲きますが、着物の世界で言うと5月から6月にかけてに着ることが多いようですね。

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深川製。








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菊のカップ&ソーサー。

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白に紺の菊柄のコントラストがモダンな印象です。深川製。








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カリタのコーヒードリッパー。

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よく見るとカリタの文字もハンドペイント。

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穴の具合もなんだかほじったような作りで、試行錯誤した感が満載で面白いです。






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モダンお湯呑。

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モダンお湯呑その2。






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梅柄の豆皿、3種。

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白に赤。

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きれいな鶸色。

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シックなグレー。

梅干しひとつ、塩辛をちょっと、などといったものを盛るのに最適です。小さいから収納スペースをとらず豆皿はいくつあっても困りません。





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ぷっくり丸い形が愛らしいシロップ入れ。夏のアイスコーヒーが楽しみです。

ヤマハの本立て入荷

本日、ヤマハの組み立て式本立て、入荷してます。


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今回は4段、背板付き。

以前に2台ヤマハの組み立て式本立て、入荷してましたが、今回は背面にボード付きです。もともとオリジナルにはついているものなんですが、使いやすさの点において最初から外してあるものも多数あります。今回は状態も良かったので背板もそのままに。

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実物を見ないとよくわからないのですが、各段がセパレートできます。四隅に引っ掛けの金具があるのわかりますか?これで段と段を固定します。だから、組み立て式。

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旧日本楽器ならではの材質の良さ、堅牢さ、デザイン性、何においても一流品だと思います。

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日本楽器のプレートも美しく健在。







昨日、気負いたってツイッターはじめましたなんて書いていましたが、いきなりやってしまいました。昨日入荷していた素敵な裁縫箱、ブログに掲載はもとより、つぶやく前に・・・売れてしまいました。ああ、無念。いつもブログをご覧くださっているお客さまに、「ブログを見てから来ても間に合わないではないか!」とのお叱りもいただきまして大変恐縮です。素敵な商品ほどたくさんの人に見てもらいたいと思いますので、ブログには間に合わずともツイッターでお知らせしようとおもう所存です。



ご参考までに・・・

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春らしい鶸色のような、裁縫箱。

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何より素敵なイラストが、竹久夢二や小林かいちのあの時代、ですね。

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キッチュです。

おまけに素材が桐素材で、上を締めれば下が出て、下を締めれば中が出る。といった具合に高級桐箪笥の特徴をきちんと備えた立派なつくりでした。

ストーブのしまい方

今年は寒暖の差がはげしくて、ストーブが必要な日もまだありそうですが、そろそろ仕舞いたいという方のためにシーズンオフの石油ストーブの扱いを書きとめておきます。 ストーブを片づけるときには、以下の要領で完全に掃除してください。アラジンをはじめニッセンやパーフェクション、バーラーなど対流式のストーブに共通します。 


1 タンク内の灯油を全部抜き、よく乾燥させる。
ある程度燃料計が空になるまで焚きます。空焚きしては困るので、タンクを斜めにすると少し灯油が残る程度まで。残りの灯油はタンクまたはストーブ本体を抱えて逆さまにして出し切ります。いらない容器や古新聞を入れたビニールなどにいれてください。使い切れなかった灯油がたくさんある場合はガソリンスタンドへ持っていけば回収してくれます。くれぐれもトイレや流しに捨てないように。タンクは蓋を開けて晴れた日に陰干しにしておけば灯油が揮発してより良いです。

2 芯を取り出し、よく乾燥させる。 
昔の人は几帳面な人が多かったので、まめな人は芯を自分で外して乾かし、きれいにビニールに包んで来シーズンまで保管する人もたくさんいました。そこまですれば完璧ですが、まあしなくてもよいでしょう。ただ、灯油が残ったまま、うっかり数年放置すると使っていなくても芯もだめになります。2年以上使わないことが分かっているならば芯は外しておいたほうが得策です。

3 燃焼部と芯の周りを、布と歯ブラシ等でよく掃除する。 
お掃除をさぼっていた人は、恥ずかしくなるほどごっそりホコリがたまっているはずです。まめな人はいつも通り、きれいにしてください。このとき、芯の先端部分は歯ブラシ等で触らないこと。燃えカスがたまっている場合は専用のウイッククリーナーを使いましょう。 

4 本体各部をきれいに拭く。
いつも雑巾等で拭いていても、なんとなくくすんでよごれているものです。特に天板はヤカン等乗せたり何かしらの液体がかかったまま灯すと黒く焦げのようになったりします。取れなさそうですが、激落ちくんなどで軽くこするだけで見違えるほどきれいになります。また、おおむねのストーブは琺瑯素材のものが多いので、頑固な汚れはクリームクレンザーでこすっても大丈夫です。(やさしく、ね) また、給油口の周りに灯油がこぼれて黄色くなっていませんか?放置すると琺瑯自体が変色します。気づいたときにこまめにティッシュなどで拭いてあげるといいです。 

5 湿気のもっとも少ない場所に保管する。 
意外と大事なことです。押し入れでも結構ですが、すのこを敷くとか湿気取りゾーさんを一緒に置くとかしてあげたほうがいいです。新品を購入した人は共箱をとっておくと収納の時に便利ですが、無い場合はお手製の収納袋を作ってあげると安心です。シーチングなどの綿の安価な生地で大きな巾着状の袋にして、キューっと紐で縛れるようにします。ビニールは劣化しやすく風通しが悪いのでできれば布製の袋をお勧めします。毎年使えますしね。紐を手首に巻くと持ち運びも楽です。
屋外や倉庫に保管する場合は雨水の混入や箱の水濡れに注意してください。底板が錆びてしまったり、タンク内に水が混入すると正常な燃焼を妨げます。 

 以上を実行すれば来シーズンも安心して石油ストーブを使うことができます。お気に入りのストーブですから、メンテナンスまでしっかりとやってあげてください。手をかければかけるほど愛着も増します。どうぞ楽しんでお掃除を。

商品入荷のお知らせ

本日、縦長のガラスケース他、入荷してます。


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什器としてはベーシックな縦長のガラスケースです。中のガラス板3枚の4段です。






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360度どこからみても優美な、モケット椅子。

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おしりも喜ぶ座面の波打ち具合です。座った人にだけわかります。

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苔色のモケット生地に張り替え済みです。






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タツノオトシゴ。

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よくできてます。携帯ストラップに…は大きすぎますね。個性的なペンダントとして如何でしょうか?





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カルピスコップ。戦前の古いガラスです。

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カルピスはもちろんビールにも最適。





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悩ましい紫色の、セイコーロビン目覚まし時計。






桜が咲いたと思ったら雨にしとど濡れて、もう花びらを散らしています。今年はお花見できるかしら?

ぼたもち

彼岸の入りにはなんだかバタバタしてしまって、おはぎを作り損ねてしまったので、すぐにできるみたらし団子をお供え。DSC06734.jpg

わたしの祖母は料理が得意でなかったんですが、ぼた餅だけは美味しく作ってくれました。料理は不思議なもので作る人のそのままをうつしだすように思います。おいしい、おいしくないは別にして、その人が作ってくれた料理がもう食べられないと思った時、大きな喪失感を覚え、心から淋しいとおもいます。料理はお腹だけでなく心も満たすものなんだなぁと改めて思い知らされました。

以前に当店によくいらっしゃる方から手作りのぼた餅をいただいたことがあります。細身でおしゃれなメガネをかけた壮年の男性ですので、「その男性とぼた餅」とにギャップがあって不思議に思ったのですが、折りを開けて納得。几帳面に詰められたぼた餅は、あんこをタネにして小豆の煮汁で炊いたもち米でくるんであり、ゴマ塩がふってありました。ごくごく甘さ控えめで塩味のきいたぼた餅は一見個性的でありながら素朴においしく、いかにもその男性らしい味わいでした。心に残るぼた餅です。

わたしもいつか自分らしいぼた餅を作れるようになりたいなぁと思っています。