2010/03/25
今年は寒暖の差がはげしくて、ストーブが必要な日もまだありそうですが、そろそろ仕舞いたいという方のためにシーズンオフの石油ストーブの扱いを書きとめておきます。 ストーブを片づけるときには、以下の要領で
完全に掃除してください。アラジンをはじめニッセンやパーフェクション、バーラーなど対流式のストーブに共通します。
1 タンク内の灯油を全部抜き、よく乾燥させる。
ある程度燃料計が空になるまで焚きます。空焚きしては困るので、タンクを斜めにすると少し灯油が残る程度まで。残りの灯油はタンクまたはストーブ本体を抱えて逆さまにして出し切ります。いらない容器や古新聞を入れたビニールなどにいれてください。使い切れなかった灯油がたくさんある場合はガソリンスタンドへ持っていけば回収してくれます。くれぐれもトイレや流しに捨てないように。タンクは蓋を開けて晴れた日に陰干しにしておけば灯油が揮発してより良いです。
2 芯を取り出し、よく乾燥させる。
昔の人は几帳面な人が多かったので、まめな人は芯を自分で外して乾かし、きれいにビニールに包んで来シーズンまで保管する人もたくさんいました。そこまですれば完璧ですが、まあしなくてもよいでしょう。ただ、灯油が残ったまま、うっかり数年放置すると使っていなくても芯もだめになります。2年以上使わないことが分かっているならば芯は外しておいたほうが得策です。
3 燃焼部と芯の周りを、布と歯ブラシ等でよく掃除する。
お掃除をさぼっていた人は、恥ずかしくなるほどごっそりホコリがたまっているはずです。まめな人はいつも通り、きれいにしてください。このとき、芯の先端部分は歯ブラシ等で触らないこと。燃えカスがたまっている場合は専用のウイッククリーナーを使いましょう。
4 本体各部をきれいに拭く。
いつも雑巾等で拭いていても、なんとなくくすんでよごれているものです。特に天板はヤカン等乗せたり何かしらの液体がかかったまま灯すと黒く焦げのようになったりします。取れなさそうですが、激落ちくんなどで軽くこするだけで見違えるほどきれいになります。また、おおむねのストーブは琺瑯素材のものが多いので、頑固な汚れはクリームクレンザーでこすっても大丈夫です。(やさしく、ね) また、給油口の周りに灯油がこぼれて黄色くなっていませんか?放置すると琺瑯自体が変色します。気づいたときにこまめにティッシュなどで拭いてあげるといいです。
5 湿気のもっとも少ない場所に保管する。
意外と大事なことです。押し入れでも結構ですが、すのこを敷くとか湿気取りゾーさんを一緒に置くとかしてあげたほうがいいです。新品を購入した人は共箱をとっておくと収納の時に便利ですが、無い場合はお手製の収納袋を作ってあげると安心です。シーチングなどの綿の安価な生地で大きな巾着状の袋にして、キューっと紐で縛れるようにします。ビニールは劣化しやすく風通しが悪いのでできれば布製の袋をお勧めします。毎年使えますしね。紐を手首に巻くと持ち運びも楽です。
屋外や倉庫に保管する場合は雨水の混入や箱の水濡れに注意してください。底板が錆びてしまったり、タンク内に水が混入すると正常な燃焼を妨げます。
以上を実行すれば来シーズンも安心して石油ストーブを使うことができます。お気に入りのストーブですから、メンテナンスまでしっかりとやってあげてください。手をかければかけるほど愛着も増します。どうぞ楽しんでお掃除を。